上久保誠人のクリティカル・アナリティクス
【第23回】 2011年11月28日 上久保誠人
橋下・大阪維新の会W選圧勝!
ハシズム”と民主主義、そして教育基本条例案の行方
http://diamond.jp/articles/-/15049
(略)
 今回の選挙結果について、市民が橋下氏のパフォーマンスに扇動された結果だという見方がある。また、大阪はタレント議員や知事を輩出してきたことで知られ、政策よりも「ノリと面白さ」が重要との指摘もある。だが、その見方は一面的で、フェアではない。

 今回の選挙戦は、客観的に見て、政策を訴えた側が勝利し、感情に訴えた側が敗北したのではないか。そもそも、「扇動の結果」と「見識ある選択」の違いはなんであろうか。橋下氏を批判する方々がいう「見識」とは、「自らと同じ考え持つこと」という意味に過ぎないように思える。異論をすべて「扇動の結果」として排除する姿勢は、「ゆとり教育」と同じく、議論を否定する空気を作ろうとしたものだ。むしろ橋下氏を批判する方々の言動こそ、民主主義を破壊する危険なものではないだろうか。

(略)