またもソフトで負ける日本軍
またも負けたか八連隊、それでは勲章九連隊
スマートフォンの理想と現実
【第10回】 2011年11月2日
クロサカタツヤ
http://diamond.jp/articles/-/14690
(略)
ベンチャーはおろか、大手通信事業者に至るまで、スマートフォンを舞台にしたプライバシーの問題は、あちこちで頻発している。直近では、大手金融機関が提供するアプリにも一部で問題が見られるようだ。いずれも深刻な事態である。
これまで日本は、法令遵守の掛け声の下、厳しすぎると揶揄されるほど、こうした情報を厳格に扱ってきたはずだ。しかしここにきて堰を切ったように、問題があちこちで表面化している。なぜだろうか。
大きくは二つの理由が考えられる。まず、昨今のスマートフォン普及の爆発に、あらゆる事業者が追いついていない、ということだ。
(略)
おそらくこれが、プライバシー問題が顕在化している、二つめの理由である。すなわち、国内の消費者や事業者は言うに及ばず、世界中のあらゆる人々が、「そもそもプライバシーって何だ?」という議論の中に放置されている。
(略)
本来ならば日本はモバイル先進国として、こうしたスマートソリューションの領域に、多くの知見を有しているはずだった。しかし一連の問題に見られる、初歩的な課題と稚拙な対応に相変わらず拘泥しているようでは、残念ながら世界的な潮流に乗り遅れていると言わざるを得ない。
この状況を放置すると、スマートフォンエコノミーはおろか、より大きな裾野を持つプライバシービジネス自体が崩壊しかねない。そしてその焼け野原を、すでに多くの経験を積んだグローバル企業が、我が物顔で闊歩することになる。実はプライバシービジネスの末席に身を置く者として、私自身が率直に現状への危機感を抱いている。
追記)
全然本題と関係ないけど、うえに戯れ歌書いてしまったので、慌てて補足。
歩兵第八聯隊に関しては「またも負けたか八聯隊、それでは勲章九聯隊」といった不名誉な里歌により歩兵第九聯隊(京都)とともに、我が国の最弱聯隊だったように思われがちです。
しかし、上に記したように最古の聯隊として数々の戦役、戦闘に参加し、不覚を取ったことは無く、古豪聯隊として武勲を挙げてきました。
個々の戦闘の経過を見ても、慎重過ぎや消極的な行動は皆無で、バターン攻略、コレヒドール攻略など敵弾を冒して大きな戦果を挙げています。
この不名誉な里歌については「大阪人特有の商人気質的な考え方が、語呂合わせと相まって生み出された」といった解釈が一般的なようです。
個人的には、民衆の国家意識がそれまでの多数の小藩から明治維新を経て日本国といった一大共同体が成立し、国家感が変化した直後の対外戦役である明治二十七八年戰役(日清戦争)において、歩兵第八聯隊が出征したものの敵と交戦することなく帰還したことが「戦えなかった=戦わなかった=手柄を立てなかった=負けた」と転じ、その過程で語呂合わせ的な里歌となったと思うのですが。
ちなみに歩兵第九聯隊もレイテ島で玉砕するまで数々の戦闘に参加、不覚を取ったことはありませんでした。
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