株屋も嘆く売国政権。

藤井英敏 株式市場サバイバル!
【第152回】 2011年10月25日
藤井英敏
http://diamond.jp/articles/-/14556
 
 超閑散・膠着感が非常に強い「株屋殺しの相場」が続く  東京株式市場は“死んで”います。市場参加者が激減し、流動性が枯渇し、適正な価格形成ができ難い状況に陥っています。ここ最近、東証に上場しているのは、オリンパス(7733)、東京電力(9501)、ランド(8918)の3銘柄くらいしかないんじゃないかと錯覚してしまいます。
 
「株屋殺すにゃ刃物はいらぬ」という格言があります。これは、相場が膠着し、閑散相場が続けば株屋は成り立っていかないという意味です。現在の相場がまさに「株屋殺しの相場」です。
 
(略)
 本当は、こんな状態になったら、日銀がさらに踏み込んだ金融緩和を行い、政府が景気を刺激するべく、適切な対応をするものですが、その気配は全く感じられません。まあ、こんな経済情勢で、復興増税、消費税を検討する連中に期待すること自体バカバカしいのですが・・・。
(略)
 「アヤ戻し」から中期的な上昇トレンドに変化するためには、(1)欧州政策当局が抜本的な対策を講じる、(2)米国経済が想定以上に回復し、それを背景にドル安に歯止めが掛かる、(3)政府・日銀が悔い改めて、円高・デフレ対策に本腰を入れる、などが必要です。しかし、現時点では、これらは単なる願望に過ぎないとみています。