市場開放と国内農業保護の対立
しょっぱなから間違った問題設定に引きずり込んで矮小化する。
FTAという交渉の余地のある協定とTPPを同列視すること自体おかしい。
だいたい韓国はTPP交渉に参加してない。
アホなのか解っていないのか?
(十字路)韓国FTAの教訓
2011/9/8付 情報元 日本経済新聞 夕刊
環太平洋経済連携協定(TPP)への参加について、国内には市場開放と国内農業保護との対立がある。解決の手がかりを求めて8月、韓国を調査した。
韓国は2004年に発効したチリとの自由貿易協定(FTA)を手始めに、FTAを意欲的に進めている。米国とも今月には批准の予定だ。韓国でも日本と同様、市場開放と国内農業保護の兼ね合いが大きな関心事で、市場開放の前に農業経営の安定を図り、構造を改善している。
(略)
農業保護対策では農業生産と加工・流通の施設支援、規模拡大と品質向上に加え、独特の食糧安全保障が構想されていた。20年の「穀物自給率」は32%に低下するが、海外で韓国が行う農場開発、食糧開発を含めた「穀物自主率」を65%とする構想だ。
有事に備えて海上に食糧を備蓄し、国が関与して設立する公社方式で輸送する構想もある。日本に韓国モデルが当てはまるか、議論が必要だ。
(島根大学名誉教授 保母武彦)