TPP第8回会合始まる

TPP拡大交渉:米で開幕 協定草案の合意目指すも難航か
 
 米国やオーストラリアなど9カ国による環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の第8回拡大交渉会合が8日、米シカゴで開幕、15日までの会期中に協定草案の内容について合意を目指す。ただ、関税撤廃問題などで各国の思惑が交錯しており、交渉は難航しそうだ。
 
 9カ国は、11月にハワイで開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での「大枠合意」を目標としている。原則撤廃を掲げる関税についても一定の合意にこぎ着けたい意向だ。
 
 しかし、労働や知的財産など多くの分野で意見の隔たりが埋まらず、6月のベトナムでの前回交渉では草案の最終合意に至らなかった。関税撤廃をめぐっても、段階的撤廃や重要品目の例外措置を求める国が相次ぎ、交渉に停滞感が出ている11月までに日本が参加表明をするのは困難な情勢だ。(共同)