FRBの緩和策は2回も実施済

加藤さんは「日本の議論は周回遅れで米国では緩和策は批判されている」と(池田信夫さんみたいに)いいたいのかな?
日米では置かれている環境がまるで違うし、円は基軸通貨国の従属変数だ。
与件としての「ドル3倍⇔円1.2倍」状況をどうするか、という問いじゃないと意味が無いんじゃない?

金融市場異論百出
【第192回】 2011年8月31日

加藤出
さらなる金融緩和に反対 米共和党FRBを批判
http://diamond.jp/articles/-/13796
 民主党の有志による「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」は、8月23日に緊急声明を出した。日銀の金融緩和は不十分で、金融危機後にFRBが実施した大規模な金融緩和策(いわゆるQE1、QE2)に匹敵する政策を行うように日銀に求めたという。
 興味深いことに、非常に対照的な議論が米国で話題になっている。共和党や「草の根」のティーパーティ支持層は、FRBに対して“QE3”を行うな、と強い圧力をかけている。彼らは米国はQE1やQE2で苦しめられたと激しく非難している。
(略)
 共和党ティーパーティの支持者(特に中西部、テキサス)に広がる、この異様なFRB批判はいったい何なのか。彼らは「大きな政府」「政府の介入」を毛嫌いしている。ウォール街への不信感も根強い。バブルではしゃいだウォール街バーナンキ金融危機後にFRB資産を急膨張させて支えてきたことは、彼らの目には最悪の政策に映るようだ。
 日米共に、中央銀行と政治の関係が難しくなってきている。