中国中小企業の苦境

要するに純粋な民間セクターが痛めつけられているわけで、国家資本主義に対する疑問が醸成されるだろう。

地下金融業者による融資が拡大、最高300%の年利も 貸し渋りにあえぐ中国の中小企業
2011年8月29日(月)
Dexter Roberts(Bloomberg Businessweek北京支局長
米国時間2011年8月10日
「 Small Companies in China Feel the Squeeze 」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110825/222250/
(略)
 周会長によれば、1000万社を超える中国の中小企業(大部分は従業員数300人未満)の約2割は生産設備の稼働率が半分程度で、倒産の危機に瀕しているという。
(略)
地下金融業者による融資規模は、2009年には6兆6000億人民元(約79兆円)だったものが、2011年6月には推定10兆元(約120兆円)に膨らんだ。これは正規の金融機関の融資残高の約5分の1の規模に相当する」と指摘する。
(略)
 中国工業情報化省中小企業局によれば、中国の中小企業は工業生産高の3分の2、税収の半分を占め、労働者の8割を雇用している。こうした中小企業は一般的に、恵まれた環境にある国営企業と比べて効率的だ。中国が資本集約型ではない、より持続可能な経済構造に転換するうえで重要な存在だ。
(略)