パレスチナ難民問題解決費用、550〜850億ドル

漏れは逆に意外に少ないと思った。
パレスチナ難民は500万人、うち100〜200万人が帰国するとして、①賠償・補償費用、②帰国定着費用、③インフラ整備、すべて込み。
これで6兆円(どうせ実際には膨らんだとして10兆円くらい?)は安いのでは?
追記)
エルサレムでは年金月額2万円じゃ極貧なんだね。
まぁ確かにあそこはアメリカの一部のようなものだもんな。

いくらかかる? イスラエルパレスチナの和平 難民の完全解決に850億ドル
Bloomberg Businessweek
Elizabeth Dwoskin
米国時間2011年8月11日
Trying to Put a Price on Middle East Peace
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110824/222243/
(略)
 国連が認定する500万人のパレスチナ難民をどうするかは、エクス・グループが取り組んだ問題の中でも極めて難しい案件だ。エクス・グループのメンバーらは経済的な分析と自らの感情を切り離すことに苦慮した。
(略)
 エクス・グループは2年間の検討を経て、難民問題を全面的に解決するためには550億〜850億ドル(約4兆2000億〜6兆5000億円)という膨大な費用が必要であると結論づけた。同グループはこの費用を国連とイスラエル政府、パレスチナ独立政府の3者で分担し、米国など諸外国が資金援助する案を示している。同グループは、パレスチナ難民は1948年以前に所有していた土地の権利を放棄する対価として、イスラエル政府に合理的に請求できる金額は最大300億ドル(約2兆3000億円)に上ると算定した。60年前の納税記録や不動産登記から情報を導き出し、物価上昇分を考慮して計算した。
 エクス・グループはパレスチナ人難民の規模を、レバノンに約45万人、シリアに50万人、ヨルダンに200万人と推計している。
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 エクス・グループは、実際にどれほどのパレスチナ人が移住するかを確実に見極める方法はないと認めている。その数は最小で90万人、最大で180万人に上ると考えている。難民の受け入れに必要な費用の総額も、到着時期や新国家の税収、新政府が支出可能な予算などによって変化し、80億〜190億ドル(約6000億〜1兆5000億円)になると推計している。
(略)
 エクス・グループは、毎月約275ドル(約2万1000円)の社会保障年金で生活している東エルサレムの貧しいアラブ人高齢者への年金給付の問題にも触れている。
(略)