NHK-SP 戦争へ向かった戦中編「戦線拡大の悲劇」

いろいろ文句は言いたいところあるが、
 
・海軍善玉論の否定
・陸海軍=官僚、の指摘
 
が良かった。
 
インドネシア独立戦争の英雄(ムルデカ)を出して兵士と戦争指導部を区分しているのも新しい。
戦争指導部のgdgdは東京裁判史観=共同謀議の否定につながる。
 
NHKの従来の戦争観からの変化に震災の影響が如実に見られた。
先の大戦の悲劇を東日本大震災に重ね合わせるひと多数。
そうそう無謀戦争は軍隊の問題じゃなくて官僚の問題なんだよ。
前から指摘していた漏れ勝ち組w
 
無能腐敗を初めて知ったナイーブなネラーのなかには”自虐史観”に後退するヒトも(笑)
ネトウヨ連呼のサヨ歓喜
つうか、喪前ら不勉強杉。NHKの恣意的編集もひどい。
資源強奪は戦争遂行のカネがないからの方便で何も最初からそれが目的で開戦したわけじゃない。
 
NHKくらいしかこんな番組作れないという再評価があった。
他方、番組ごとにカネを払えるようにしろ!という冷静な意見もあった。
こんな内容ちょっと詳しいひとは皆知っているし、相変わらず一部の学者に頼りきり。
でもこの日の戦争特集はこれだけだった。
やはりテレビ要らない。
でも、ネットはここまで手間隙掛ける番組つくれない。
チャンネル桜がなぜこういう番組を作れないか考えるべき。
 

2011年8月15日(月) 午後10時00分〜10時58分総合テレビ
 
日本人はなぜ戦争へと向かったのか 戦中編
果てしなき戦線拡大の悲劇
 
国力数十倍のアメリカになぜ無謀な戦争を仕掛けることになったのか。太平洋戦争70年の年に問いかけた大型シリーズ、NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」は、1月から3月に放送して大きな反響を呼んだ。そこでは1931年の満州事変から対米開戦を決定した1941年までを取り上げたが、今回は戦中編を放送する。
想定を遙かに超える戦果をもたらした12月8日の真珠湾攻撃。その直後から、開戦を決めたと同じリーダーたちのトップ会議で、戦争をいかに終結に持ち込むかの方針模索の議論が始まった。しかし、そもそも無理を承知で始めた戦争。アメリカとの早期講和を狙うのか、長期持久戦でひたすら耐えるのか、首脳部の意志は割れて統一できない。結局、防御と戦線の際限ない拡大の両方を、陸海軍が各々バラバラに追求するという矛盾した決定に至る。この決定が日本の悲劇を一層深刻にしていくのである。資源や補給船は陸海バラバラに運用される一方、作戦情報も共有しないまま南方へ送られた兵士たちは次々倒れた。軍官僚たちは占領利権を争い、戦線拡大のエスカレートは止まらない。重大事に危機感を共有できず、統率力を発揮できない国家指導者の下で犠牲者は膨らんでいく…。
 
【キャスター】松平定知

2月4日、最高指導者会議、開戦決定のメンバー、これからどうするか。
政府・陸軍:当初の目的を達したので侵攻停止宣言、撤兵35万→20万!
海軍:無謀な拡大策、ハワイ・オーストラリア・セイロン、もっと増強しろ!
田中宏巳教授「戦争始まってから議論するから混乱」
佐藤賢了「日清・日露とも終結見込み無かった、それが習い性になってしまった」
2.22山王ホテル
石川信吾「先手を打って豪州攻撃!」
佐藤賢了「12個師団、船舶150万トン、国家経済心臓麻痺」「とんでもない」
しかし陸軍もビルマ攻略では拡大路線
陸軍大陸海軍西太平洋、まるで
戸部良一「あとは知らないよ、じゃ説得力なし」
02.28
小谷悦男回想
海軍「英米屈服」
服部卓四郎「持久優先」
佐藤賢了「長期不敗体制確立積極的攻勢」紛糾、趣旨不明確
03.XX
東條「意味が通らない」有利なうちに停止したい
海軍が一線を越える、ニューギニア上陸。。。
小野盛91歳、インドネシア独立戦争に参加片腕を失う
欧米からの解放を信じて最後まで闘う、それで死ねれば本懐
「急遽持ち出されたのが大東亜共栄圏」(さすが犬HK!)
日産鮎川義介「タダでとる、支払100年後」
王子製紙藤原銀次郎「お前らは裸でいろというのは如何なものか」
鐘紡津田「日本搾取はちょっと・・・公明正大にカモフラージュを」
企画院鈴木総裁「欧米からみたら搾取かも知れない、だが正義感あれば搾取じゃない」
日中戦争経済秘史」より
業者「海南島どうですか?」
海軍省「あそこはもう決まっている、ニューカレドニアはどうだ?」
利権屋との醜悪な野合
音声テープ200本!軍と企業の癒着
斎藤大助「利権屋」
鈴木重郎「現地が勝手、よくわからん業者がからんでくる」
高木惣吉「海軍実に乱脈、経済素人の軍人、利権漁り、これじゃ国力消耗」
柴田よしお教授「ひとつの国家の中で二つの戦争が始まったのでした」
湊慶譲「これで良いと満足しない」
西浦進「8割は海軍との戦い」
田中申一企画院調査官「徴用船、陸海軍取り合い」本土物不足・・・
国家全体より組織利益、歯止めはますます失われ
ミッドウェイ攻略、その先にハワイ攻略目指す
陸軍、保科善四郎「ハワイとても持ちきれない、兵站がつながらない」
海軍、井上成美「無駄だ、コンパクトにしておけと思っていた」(後から言うな)
海軍、山本五十六「本来今講和機会、しかし利権全て失う、政府は出来ない、やるしかない」(やるなよ!)
致命的敗北→海軍は必死に隠す、
鈴木貞一「戦の話を一切しない、サケマス船団の話なんかしているので憤慨した」
西浦証言、東條「四隻もやられたか・・・秘密守ろう、海軍非難するな」
・リーダーの機能不全
セクショナリズム
・危機管理意識の欠如
なし崩し的拡大
300万人の命の重さ
開戦70年歴史教訓
旭知輝さん、一木支隊ミッドウエイ誤魔化すため急遽ガダルカナル行き
「ピクピク生きている兵をアメリカの戦車はピチピチ蟻を潰すように潰していった」
ほか証言
「早く戦死するのが早く日本に帰れることだった」
「戦争よく分からない兵隊を送り込んで、一人も生きて帰らなかったんだよ」
「連れ帰る元気な兵士はもういない、拳銃貸してやるから死ね、はい、天皇陛下万歳、バン」