欧州不安で米国債にカネが戻った

因みに我らが國枝君は「貨幣乗数が低下」について「乗数は小さいから増税しても大丈夫だ」とTwitterしていた(笑)

金融市場異論百出
【第189回】 2011年8月3日 加藤出
米国のマネーサプライ急増 QE2効果ではない事情
http://diamond.jp/articles/-/13426
(略)
FRBのQE2(量的緩和策第2弾)の効果が表れたか」と思った人もいるかもしれないが、そうではない。じつは、ギリシャの財政危機が、米国のマネーストック統計に影響を与えたのである。
 米国のMMFは、運用利回りを向上させるために、欧州系銀行にドル資金を大規模に預けていた。しかし、ギリシャ財政危機が混迷を深める過程で、彼らはリスク回避のためにそれを減らし、代わりに米国の短期国債を購入した。
(略)
 日本の内閣府が先日発表した「経済財政白書」は、日米共に、中央銀行の潤沢な資金供給が金融部門の外に波及せず、マネーストックが顕著な反応を見せないことを指摘していた。貨幣乗数が低下した最大の原因は、日米いずれも銀行部門の貸し出しの弱さにあると同白書は述べている。
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