究極のお役人天国


  
漏れは、現在の日本の停滞は東アジア的お役人天国の行き詰まりが根本原因だとみている。
もちろん米中の思惑や日本の半独立状態にも問題はあるだろう。
しかしそれを含めて腐敗官僚制が淵源だと思うのだ。
敗戦から66年。来年は「独立回復」から60年。
卑しくも保守派を名乗るなら、腐敗官僚制を洗濯して真の独立に思いを馳せるべきだ。
従米政権打倒の中東民衆革命はヒトゴトではない。
 
・・・というわけで、腐敗官僚制が問題だというなら中国はどうなっちゃうのよ?経済成長してるじゃん。
という当然の疑問があるわけで、それについては復興期の良性インフレがすべてをカバーしているから問題化していないだけだと答えておこう。
しかしその中国も2015年に人口オーナス期限が切れるわけで、そろそろ腐敗官僚制による経済停滞という問題が顕在化してくるんだろうなあ、と思う。
   

2011年5月2日(月)
党・政府の大学への干渉が深刻化
学生たちは海外への雄飛を夢見る
加藤嘉一
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110426/219642/?P=1
(略)
 今を生きる中国の大学生は相変わらず積極的で、質疑応答ではほぼ全員が手を挙げてくれた。「海外へ行って己を試してみたい」という学生が多い。己の進路とキャリアを、国内の舞台だけで完結させようと考えている学生はほとんどいない。
 上記4大学の教壇で、「『卒業後、アメリカのハーバード大学へ行きたい』と考えたことのある学生は手を挙げてください」という臨時調査をしたところ、90%以上が手を挙げた。日本の若者が勝負していかなければならない隣国の同世代はなかなか手強いな、と感じざるを得なかった。
 大学生のチャレンジ精神に感心する一方で、気になる点もあった。
 近年、「大学行政化」という問題が以前にも増して深刻化している。大学が教育・研究現場という本来の目的を失い、お役所的な空間へと化している現状を悲観視する有識者は少なくない。
(略)
 大学は誰のためにあるのか? 国家の未来を背負う人材と英知を育むために大学は存在する。近年益々深刻化する「大学行政化」現象を眺める限り、現状は、あるべき姿から刻一刻と離れている。
 
 そんな中で学生たちは、グローバリゼーションに適応し、世界で通用するようになるための価値観やスキルを磨こうと汗を流す。彼ら・彼女らは、国に対してあきらめを感じ、どんどんクールになっている。中国の国家建設を百年の計で俯瞰したとき、この傾向が吉と出るのか、凶と出るのか?