海軍善玉論のウソ

歴史通 2011年 05月号 [雑誌]

歴史通 2011年 05月号 [雑誌]

漏れが海軍に疑問をもったのはいつだったか。
たぶん小室直樹先生の著作を読んだころかもしれない。
その後その系列の著作を読みまくって、トドメを刺したは別宮暖朗さんを知ったときだった。
そしていま普通に特集されるようになった。
感無量である。
海軍善玉論の破綻は海軍無能論も意味する。
それは海軍兵士の献身を否定するものではない。
海軍将校という小役人どもの無能を意味する。
つまり官僚無能論を結論するのだ。
 
思えば山本七兵さんの一連の著作で指摘された「日本国」を騙る別の「日本国」の存在。
すなわち軍部官僚による「日本国」占領こそ先の大戦での惨禍を招いた直接の原因なのだ。
そしてそのもうひとつの「日本国」は天皇すら尊重しなかったことは知られていない。
誰の回想だったか226事件時の近衛師団は統制不能に陥り先帝が自ら電話で状況を確認したという。
そしてまた敗戦時の近衛師団天皇護衛をほっぽらかしにして敗戦処理にかけずっていた。
その「ノーメンクラツーラ」の存在を看過して「天皇制」やら「国民国家」そのものを敵認定したサヨクというのは、所詮自ら官僚予備軍である高学歴学生の頽落形態でしかなかったのだ。
  
今回の東日本大震災
多くの市井の日本国民の無私の献身と殉職。
対蹠的な東電官僚、内閣、マスゴミの無能無責任。
先の大戦の実情が体感して了解された。
  
そう、行われなかった日本人民による「戦争裁判」は、ついに真犯人を割り出したのだ!!
  
明治政府を作り上げた連中は芸者を娶り子に資産を残さない一代限りの革命児だった。
その最後の参戦世代が主導したのが日露戦争で、それを見届けるように明治大帝、山本権兵衛山県有朋たちが退場していった。
それからわずか40年戦争を知らない軍隊に席を置く思い上がった官僚たちが日本を破滅に導いた。
それから45年腐朽官僚制はアメリカを親分に生き残った。
そして20年いまだ腐朽官僚はゾンビの如く徘徊している。
こんどこそ日本国民の名において腐朽官僚の命脈を絶つ!!
日本国を民衆が自治すること。
それこそが大戦を戦い抜き軌跡の復興を成し遂げた先祖に対する孫世代からのトリビュートであり、引き継いだ責務なのだ。