防災フロート

こういうのって今まで無駄だと思ってたけど、ちゃんと役立つんだなあ

防災フロートが震災復旧支援へ初出動−避難や輸送に
2011年03月18日 18時29分
http://e-kensin.net/news/article/6580.html
 

 北海道開発局は18日、東日本大震災の復旧支援などに向け、同局が所有する広域防災フロートを現地に派遣する、と発表した。同施設が災害復旧支援に出動するのは初めて。未曽有の災害に対して、本来の役割を発揮する時を迎えた。(写真提供:北海道開発局
 同施設は大規模地震災害などの際、住民避難や緊急物資輸送、臨時ヘリポートなど多様な役割を果たすことを目的に、2003年に完成した。規模は長さ80m、幅24m、高さ4m。積載可能量は800㌧。速度は5ノット。上甲板と第2甲板があり、上甲板には1000㌧級の船舶が接岸可能なほか、ヘリポートとしても利用できる。広域防災フロートは、全国に4基あるが、外洋派遣も可能なものは同施設だけ。
 地震発生を受けて、出港に向けた準備を室蘭港で進めていた。21日に被災地で不足している石油製品や紙オムツ、トイレットペーパーなどの日用品を積載し、同港築地地区西1号ふ頭から出港する。順調に航行すれば、第1寄港港の釜石港に40時間程度で到着する予定。同港で支援物資を降ろした後、各港の被災状況を踏まえ、臨時係留施設として活用する。


船主(国籍)   :室蘭市(Japan)
建造所     :函館どつく(株)室蘭製作所
起工      :2002.11.13
進水      :2003.11.4
引渡      :2003.11.28
全長      :80.00m
全幅      :(Bmld)24.00m
深さ      :(Dmld)4.00m
国内総トン   :abt.1,745T
載貨重量    :800t
その他  総重量:1,300t
特記事項 
(1)鋼製、二層甲板
(2)平常時は室蘭港内で、船舶の係留施設として利用。緊急時(大地震、火山噴火)には、被災地に曳航し、避難、物資の輸送や避難生活者及び復旧活動の支援
(3)係留方法: 平常時、アンカー+チェーン係留及びロープ係留の 併用。緊急時、アンカー+ワイヤー係留(設計水深3m〜70m)
(4)災害時のための装備 ・係留用アンカー、ワイヤーロープ、巻上用ウインチ・連絡橋が分解、組立可能・ヘリポートバラストタンク及びバラストポンプ(喫水調整用)・貨物室、作業員用待機室・積雪寒冷地用にノンスリップ甲板採用、ハッチ周りの凍結防止構造
(5)災害派遣時に必要と想定される船舶:曳船、補助曳船、揚錨船、警戒船