情熱の法学者、石黒一憲


石黒先生

豊田さん
 

交友抄
情熱の法学者
豊田正和
日本経済新聞、2011年3月8日朝刊)
 カタカタ。朝方にファックスの音が聞こえると「ああ彼からだな」とすぐ分かる。手にとるとやはり「昨日の質問への回答です」などと書いてある。20年ほど前、私が当時の通産省で日米貿易摩擦問題を担当していた時に出会った東京大学大学院教授の石黒一憲さんだ。
 彼は「情熱の人」。国際経済法などが専門の学者で、自動車などの日米包括経済協議の際には、米側が不公正とみなす貿易慣行への制裁色が強い通商法301条の不当性を訴え、日本側の理論的支柱として大いに頼りになる「戦友」だった。
 ワシントンでのシンポジウムに乗り込んでも、壇上での説明は身ぶり手ぶりを交え熱を帯び、質疑応答にも堂々と渡り合う。不公正を嫌い物事の筋を通そうとする人柄そのままに話しぶりは米側も一目を置く。そんな人柄と見識にひかれ、2人とも好きなワインを飲みながら何度、夜遅くまで議論を交わしたことか。
 「異能の人」でもある。絵が達者で、お手製の絵はがきには必ず奥様の様々な表情が見事な彩色で描かれている。見た人が「これはピカソの作品ですか」と勘違いするほどだ。折に触れていただいた絵はがきはもう100枚を超え、執務室に20枚ほどを額に入れて飾り日々眺めている。(とよだ・まさかず=日本エネルギー経済研究所理事長)

漏れは国際法を個人的に勉強していた時石黒先生の本を何冊か読んだ。
そのとき表紙の絵が奇妙なのでずっと気になっていたら、どうも本人が書いていると後でわかった。
わざわざカラーで載せるとは出版社も太っ腹であるw
著作の表紙を飾った作品の一部・・・
 

国際摩擦と法―羅針盤なき日本

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国際私法の危機

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IT戦略の法と技術―「NTTの世界的R&D実績」vs.「公正競争」

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漏れはこのモデルになっている奥さんというのが気になって仕方ない。
石黒さん自身イケメンだしさぞや綺麗なんだろうなあ・・・