中国国有企業の怪

昔読んだ本では経済を拘束しかねないトンでもない額だと書いてあったが、年率10%のインフレで20年も経てば6分の1になる。
インフレの効用だ。
しかも一汽集団でもわずか5億元程度くらいしかないんだ。GMとは違うんだなあ。
オバケは枯れ尾花となったとか。
うらやましい。というかホントか?

2011年2月21日(月)
国有企業の“負の遺産”を精算できるか
国資委がリストラ支援を決断、補助金の交付も
経済観察報 記者 康怡
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110218/218487/
(略)
 一汽集団は昨年、グループ持ち株会社の上場への動きがたびたびメディアに報じられた。しかし同時に、一汽集団は負の遺産をいかに処理すべきかという難題のプレッシャーに苛まれていた。内情に詳しい関係者によれば、同社は数多くの幼稚園、学校、病院などを傘下に抱えたままで、年間の負担額は4億〜6億元(約50億〜75億円)に上るという。こんな重荷を背負ったまま、世界を相手に戦うのは無理がある。

 負の遺産の精算について、国資委が今このタイミングでその加速を決断した背景には、ここ数年の大手国有企業の好業績がある。2010年末時点の中央企業122社の総資産は24兆3000億元(約303兆7500億円)、純資産は9兆5000(約118兆円7500億円)億元、純利益は8489億元(約10兆6000億円)、納税額は1兆4000万元(約17兆5000億円)に上った。

 「臭いものに蓋をするのをやめ、問題の解決に正面から取り組まなければ、本当の一流企業にはなれない。中央企業は目下の好業績をテコにして、負の遺産を精算する腹を固めるべきだ」。黄淑和は会議の席でそう語った。
(略)