微生物燃料電池実用化は2014〜2016年頃

微生物太陽電池は数十年先だそうですが、微生物発電そのものは実用間近というのは驚いた。
だってチョー簡単に言えば既存の下水処理場の微生物を入れ替えられるんでしょ?
日本全国で「終末処理場」は2000箇所くらいあるそうだから凄い効果だよなあ。
なぜあんまり話題になっていないんだろう?

2011年1月18日(火)
どらやきドラえもんを動かそう
有機物を分解する微生物が“発電所”になる
山田 久美
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110114/217934/

(略)
 電流発生菌の“エサ”は、生ゴミをはじめビール工場や染色工場の廃液など有機物であれば何でもいい。電流を発生すると同時に有機物が分解され、廃液が浄化されるので、廃液処理装置や下水処理装置として有望視されている。
 日本では、現在でも、下水の浄化に微生物が利用されている。しかし、既存の方法では、微生物に酸素を送り込む必要があり、そのために、総使用電力の約1%もの電力が使われている。しかも、使い終わった微生物はゴミとして廃棄され、焼却処分されている。その量たるや、年間数億トンに及ぶ。
 しかし、電流発生菌は酸素を必要としない。そのため、ここに微生物燃料電池を導入すれば、電気を使うどころか、逆に発電しながら下水を浄化することができ、しかもゴミも大幅に減らせる。一石二鳥にも三鳥にもなるのである。
 「とはいえ、遺伝子の改変は、“自然との共生”にはそぐわないやり方だ。我々はあくまでも、遺伝子改変をしない微生物燃料電池にこだわりたい」。橋本教授はこう語る。
(略)
 橋本教授らは、仮に微生物燃料電池を家庭用として実用化する場合、少なくとも1000ワットの電力を出せるようにする必要があると見積もっている。3〜5年以内に実用化できる見込みだ。
 ただし、橋本教授が目指しているものは、実は微生物燃料電池の実用化の先にある。「微生物太陽電池」の実現だ。
(略)