中国人は民族ではない、だからグローバリズムに直ぐ慣れる

そんなに情強なはずなのに日本を軍国主義と認識するのはこれ如何?(笑)
それはそうと加藤さんみたいな地道な交流活動が日中の余計な摩擦を埋めてゆくんだろうね。
あとは中国語で客観的な近現代史を配信できればいいんだがな。
それにしてもこの知識欲。まさに幕末江戸大阪長崎の脱藩志士をみるかのよう。裏山椎茸。

2011年1月20日(木)
相互交流が生んだ日本人学生の驚き、中国人学生の気づき
『80後』エリートの旺盛な情報欲
加藤嘉一
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110117/217982/?P=2
(略)
 今回は、『80後』、特に上記の北京大生などに代表される「エリート」の情報収集、格好よく言えば、インテリジェンスについて紹介する。「ネット世代」と呼ばれる彼ら・彼女らは、みな自らのノートパソコンを持ち、教室、図書館、会社、自宅を問わず、寝ている間以外は常にインターネットにアクセスしている、といっても過言ではない。最近では「iPhone」もはやっており、移動中に携帯電話でネットアクセスなんてことも当たり前になっている。中国では大都市を中心に、喫茶店、空港などの公共の場で無線LANが普及している(この点、日本はとっても不便!)ので、どこでもアクセスできて便利である。
 前回コラムでも紹介させていただいたように、当局が2008年くらいから、FacebookYoutubeTwitterをブロックするようになった。特殊なソフトウェアを使えばブロックを解除できるようであるが、筆者も含めて、みんながみんなブロック解除に精通しているわけではない。ただ、New York Times、Financial Times、日経ビジネスオンラインなど海外のウェブサイトには基本的にアクセスが可能だ。英語や日本語のサイトが中国国内からアクセスできない、あるいは、当局によってブロックされるということは原則としてない。
 ここ数年、エリートたちは海外メディアの中国語版も愛用している。筆者がコラムニストを務める英フィナンシャルタイムズ、英ロイター、米ウォールストリートジャーナルなど、欧米メディアの情報に中国語でアクセスできる環境が整っている。これらのメディアは中国語による報道でビジネスモデルを確立している。筆者が知る限りでは、相当な利潤を上げている。ぜひ上記のURLをクリックして眺めてほしい。
高価なNews WeekやEconomistを購入し回し読みするハングリー精神
 最後に、雑誌、新聞の状況に触れておこう。北京大学のキャンパス内では、少しタイムラグがあるが、News Week、Economist、TIME、Harvard Business Reviewなどが普通に売られている。関税がかけられているのか、値段は30%増しくらいになっている。それでも、海外の情報や視点に飢えている北京大学生たちは、我慢強く買い続け、クラスメートの間で回し読みする。それを大学内の古本屋に売る。半額くらいになったボロボロの雑誌を、また違う学生が手にする。回し読みする。そんなプロセスが3〜5回繰り返される。彼らの英語力をもってすれば、英文誌をオリジナルで読むのに不自由はない。
 情報の開放化、多様化は中国の若者エリートたちのインテリジェンスを豊富なものにしている。そもそも、中国人という民族は情報収集に長けている。海外に3000万人以上の華僑を擁し、どこに行っても自らのコミュニティーを創ってしまう。表・裏を問わず、あの手この手で情報を交換し合い、ビジネスやキャリアにつなげていく。政府当局からの統制が強い環境であるからこそ、情報に対するハングリー精神がより強固なものに育っている。