東大ブランドは世界には通用しない


東大なんて世界じゃ相手にされないなんて判ってはいるんだけどね。
日本の大学教育、特に人文系が全く世界標準に達していないのは問題だと漏れも思う。
でも大英帝国・大米帝国みたいなやり方は真似できない。
だからせめて国策として日本のトップ高校生100人くらいを毎年海外有名大学に学部生から進学させるようにすべきだと思う。
そのためには国がカネだして在学中徹底した外国語訓練するんだね。
まずは参加することに意義があるということでw
  
追記)
大昔、知り合いのザイニチのひとがソウル大学に進学したと言って自慢していた。
しかし廻りの日本人はぽか〜んだった。
それの100倍激しい落差がエール大学と東大にあると思うよ。
追記)
考えてみればこれって1000年たっても相変わらずの空海最澄問題だねw
追記)
ところで安田講堂の裏にみっともないビルが建っている。
こういう象徴的建築物のバックに写り込むような建物を平気で建ててしまう建築家というか大学当局のセンスにビックリする。
(設計はどうせ東大建築の爺だろうからおんなじことか)
本当に日本の建築界のセンスの無さは異常。これは日本語の壁ならぬ「建築法≒耐震基準の壁」で鎖国していたせいなのか。
東大なんて折角敷地が広く自由度が高かったのに最近建てられたのはクズのような醜い建物ばかり。
このぐちゃぐちゃの醜さがサイバーな都市空間だと強弁する基地外建築家もいたなあ・・・
まさに建物は人間の品性を表す。。。
 
参考)   

2011年1月12日(水)
東大ブランドは世界には通用しない
灘高トップはエール大学を選んだ
田村耕太郎
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110111/217870/
(略)
 その流れを読んでのことか? 世界の名門大学でもまれるべく、東大を蹴って海を渡る若者が出てきた。今回はその一人を紹介したい。エール大学1年生の古賀健太氏だ。灘高をトップで卒業し、東大理三(医学部)合格が保証されていた俊才だ。
 「東大に居ては、世界で戦える人材になれない」とエール大学に乗り込んできた。結論から言えば、1億2000万人の中から秀才が集う学校と、65億人の中の英才が集まる環境では、その舞台が与えてくれる可能性は比べ物にならない。
(略)
古賀 エール大学の事は、実は合格するまであまり知らなかったんです。でも、僕の面接官がとっても魅力的な方だったんです。
 面接は東京のスターバックスで、2時間ほど世間話をしただけでした。でも、彼が発するYaleオーラに惚れました。人の目を気にせず、地に足を着けて、楽しく、面白く、新しいものを生み出すのがエール大の雰囲気です。
 ハーバードのどこかが嫌だったわけではありません。どっちが魅力的かと自分でよく考えたら、エールだったんです。
 アメリカでは昔から「ハーバードはアメリカの経済を制し、エールはアメリカの政治を制する」と言われています。スカル&ボーンズをはじめとする秘密組織が数多くあるのもその影響でしょう。かなり主観が入っていますが、ハーバードに比べて、エールはお金に対するがめつささなく、リベラルで芸術的な雰囲気があると感じます。
(略)
 これまで会ったことのない面白いバックグラウンドを持つ同級生が世界中から集まっている環境は、本当にエネルギーに溢れています。みんな徒歩5分圏内の寮に住んでいるので、何かプロジェクトをやろうという話になると、いつでも集まって、好きなだけ話ができる。寮に門限は無く、いつでも誰とでも会ってつながれる環境は、僕にとって何よりもうれしい環境です。
 自分の周りで、起業するプランがどんどん起きては崩れる。もう日常茶飯事です。たまに、なんかあまりにうれしくて刺激的で、「うわぁ」って涙が出てくることもあるんです(笑)。「ここに居いれてうれしい!」って心から思っている証拠ですね。
(略)
 僕が日本に居る同世代を見ていて思うことは、現状に満足している人が多いということです。僕の高校の同期は、その多くが東大に進学しました。東大は日本で一番の大学。だから、そこに居られればそれ以上は望まない。
 東大だけではないですが、日本は、学生の生活環境にハングリー精神を弱める力が働いているように思います。日本社会を風刺する言葉としてよく使われる「出る杭は打たれる」や「過剰に空気を読む」、そして例の「草食系」という言葉も、要するにハングリー精神が無いという事だと思うのです。
 エールに通う学生徒は、みな驚くほどハングリー精神が強い。そして、その強いハングリー精神を遠慮なく発揮できる環境の中で生きています。僕が日本の社会を語るのはおこがましいですが、学生がハングリー精神を抱くことが今の日本に必要なのではないでしょうか?
 もう一つは日本の英語教育。日本の学生で英語を話せる人は本当に少ない。これが、日本の学生が世界レベルの学生のネットワークから日本が仲間はずれになっている原因だと思います。
(略)
 東大の大学院はコロンビア大学の大学院と組んでダブルディグリープログラム(コロンビアと東大から学位が授与される)を開始した。しかし、東大に留学するコロンビア大生を集めるのに苦労している。今のところ東大に留学を決めたコロンビア生はゼロだ。
(略)
 ただ、世界の名門大学は厳しい舞台だ。誰でも安易に挑戦できるわけではない。ここを生き抜くためには3つの力が必要だ。まず英語。少しでもハンディキャップがあれば、授業やパーティーで誰も相手にしてくれない。
 次に、芸がないとつらい。世界の名門校に集う学生は、多彩な才能を持つものが多い。その理由は、古賀氏も指摘しているように、受験制度が記憶力偏重ではないからだ。高校時代、受験勉強で明け暮れる学生はいない。スポーツや芸術などで自分を磨いた者が受験でも大いに評価される。
 プロ級のマジシャンでもある古賀氏はその芸で、大学の中で存在感を発揮している。しかし、そんな彼から見ても凄腕に事欠かない。「同じ1年生でも、社交ダンスの欧州チャンピオンから高級ブランドの現役モデルまでゴロゴロいる」(古賀氏)。
 最後に積極性。日本人と比較したら自己主張の塊のような連中だらけのキャンパス。アメリカの大学生の社交場であるパーティーでは、積極的に自らを売り込まないと友達ができない。英語、芸、積極性。これらが世界スケールで通用するものでなければ、「孤独感から自殺してしまうかもしれない」と、ある日本人留学生は語る。
(略)