オールEU破綻処理

日本破綻論者はなぜかEU安泰論者が多い。
日経にもちょくちょく「EUは大丈夫ですよ〜」という記事が載る。
だけど日経ビジネスはわりといろんな記事が載るのがいいところ。
ロックフェラー銀行の見立ては。。。
赤字国債⇔銀行債務で雁字搦めのEUは2013年までに「いっせいのせ」で債務整理しろ。ドイツがカネを貸してやれ、と。

2010年12月16日(木)
次は「ポルトガル」、欧州銀の問題も深刻
【検証:ユーロ危機1】米シティのビュイター氏「債務の再編は不可避」
大竹剛(ロンドン支局)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20101214/217530/
(略)
ユーロ圏には、国家を超越した財政当局は存在しないし、救済に駆け込みそうな顧客(ユーロ加盟国)に対応できるほど十分な規模がある流動性供給機関もない。EFSF(欧州金融安定基金)とEFSM(欧州金融安定化メカニズム)、IMF国際通貨基金)の合計では、アイルランドポルトガル、そしてスペインに対応するのに十分ではない。もし、ソブリン危機の伝播が十分に広がったら、最終的にこれらの国は即座に市場以外から資金調達をしなければならなくなる。

 ご承知の通り、危機は予想不能で事態は急に変化する。市場からの資金調達ができなくなった国家や銀行に資金を提供し、投機的な攻撃を防ぐために十分な流動性を即座に供給できる存在は、唯一、ECBだけだ。もちろん、ECBは、こうした擬似財政的なやり方で活用されることを非常に嫌がる。それでも、私はこれ以外には方法はないと見る。
(略)
つまり、破綻状態にある銀行と、破綻状態にある政府の危険な相互接続こそが、欧州における問題の本質だということに、皆が気づいているのだと思う。
(略)