「アリとキリギリス」の教訓は欧州を救わない

三橋貴明さんのいうように、デフレギャップを財政出動で埋めて景気回復させることによる税収増で財政再建するのが上策。
しかしそれは対外純債権国の日本には可能だがPIIGSには不可能。
よってその役割はドイツに廻ってくるわけだ。
そりゃドイツ人は嫌がるよね。
興味深いのは経常収支伸び率と労働コストのグラフ。みごとにPIIGSが隔離されている(笑)
  

   
豊かな国とくっつくことで経済が強化されるより労働者が蜜の味を覚えるほうが早かった・・・
  

「アリとキリギリス」の教訓は欧州を救わない
前途多難なユーロ圏内の不均衡是正
池田琢磨
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20101115/217101/?P=2
   
 しかし、マクロ経済では、おそらく話は違うのだ。現実の経済では、アリの国は、慢性的に内需が弱く、キリギリスの国に輸出をすることで豊かになってきた。ドイツがその典型である。しかし、アリが蓄えた富はキリギリス向けの輸出売掛金に過ぎない。もし、キリギリスが飢えてしまい、代金を払うことが出来なくなれば、アリの持っている債権の価値も下落してしまい、アリもまた貧しくなるのだ。