神と獣の紋様学

   
漏れの敬愛する林巳奈夫先生は2006年に81歳で逝去されている。
残念だなあ。
林先生は難しい漢字を使っての虚仮威しが嫌いな方で「饕餮文」と言わずに「獣面紋」と読んでいる。
だから神と獣の紋様学なのだ。
あの訳の分からん、後の中華文明とどう関係有るのか不思議な紋様が歴とした文明的継続性があることが平易に語られる。
逆に連続しているといっても漢代以前とは大きな断絶があり、それは神霊が動物から人に変わってゆく過程なのだ。
兎も角目から鱗がぼろぼろ落ちるので何度も何度も読み返しています。
名著。