- 作者: 吉良友佑
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: 新書
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出先で読むものが無くなってしまい、小さな書店で偶々手にした本。
ところがこれが面白かった!
電車の中でニヤニヤしている漏れはさぞや不気味だったであろう(^_^;)
なんだか昔の小谷野敦氏を思い起こさせるが、あそこまでルサンチマンを拗らせていない。
淡々と書き進めているところが好感をもつ。
なぜか産経新聞記者。
私には外見が良くないというコンプレックスがあり、それが明確な事実であるため、見合い相手の女性に自分をどうやって気に入ってもらえるかは一貫して重要な課題だった。[p40]
私は相手が自分に合うかどうかはともかくとして、お見合いに来るすべての女性が好きだ。お見合いする女性には自分の力で自分の幸福をつかもうという積極的な姿勢があるからだ。相当な”経験者”は別にして、普通のお嬢さんにとって見知らぬ男性と結婚を想定しながら話をするのは相当なプレッシャーである。
だから、多くの女性はお見合いを敬遠しがちだ。しかし、偶然の素敵な出会いなどは滅多にないから、結婚にあこがれを感じながら、何もせずに歳を重ねる女性が多い。お見合いする女性はプレッシャーや不安を克服して挑戦してきたのだから、私はとりあえずお見合いの場だけは快適な空間にしてあげたいと思ったのだ。[p60-61]