テイクオーバー

テイクオーバー―全米を震撼させる企業買収の実態

テイクオーバー―全米を震撼させる企業買収の実態

   
なぜ今更米国のM&Aブームを描いた本書を読んだかというと、パラパラと捲ってみた一節に如何に米国名門企業がM&Aを嫌悪したかというくだりがあったからだ。
強欲金融資本主義の勃興は米国本国ですら伝統的支配層にとって不快なものであった。
「金融の寡頭的支配」は帝国主義デフォルトとはいうものの、80年代に始まる金融資本主義は質的に別のものなのだ。
アメリカ」という巨大な幻影に眩惑される漏れには細部が目に入っていなかったことを反省した。
それで読み出したわけ。