総予算

  

  
民主党が2010年度の国家「総予算」を発表した。
あたりまえのように「総予算」というコトバが使われていて感慨深かった。
だって本当の国家予算はいくらかっていうことはつい10年前まではまったく国民には謎だったのだ。
それについて積極的に発言していた石井紘基衆議院議員が何者かに雇われたチンピラに刺殺されたのはたった8年前のことなのだ。
石井先生、本当の予算を晒して国家のあり方を議論すべきだというあなたの遺志は、少なくとも一部は実現されましたよ。(-人-)
    

国の総予算、4%増215兆円に 10年度、「組み替え」実らず
   
 2010年度の政府予算案で、一般会計と特別会計を合わせた国の「総予算」の歳出規模が215兆656億円に達し、09年度当初予算に比べて4.1%(8兆5498億円)増加した。民主党衆院選マニフェスト政権公約)で「国の総予算207兆円を全面組み替え」し、徹底的に効率化することを掲げていたが、最初の予算編成はかけ声倒れに終わった格好だ。
  
 財務省が22日にまとめた政府予算案の説明資料で明らかにした。「総予算」は一般会計と特別会計を合計し、重複分を除いたもので、09年度当初予算では206兆5158億円だった。民主党マニフェストの主要政策である子ども手当などの財源を確保するため、総予算を最大9兆1000億円削減する方針を示していた。
   
 しかし来年度予算編成では公共事業費を削減したものの、地方交付税国債費は増加した。子ども手当などマニフェストに盛り込んだ主要政策の関連経費として約2兆9000億円を計上したため、総予算の歳出規模が膨らんだ。(23日 07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100123ATFS2203622012010.html

だれも知らない日本国の裏帳簿

だれも知らない日本国の裏帳簿

日本の国家予算はいくら?【報道写真家から】
http://www.asyura2.com/08/hasan55/msg/130.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 2 月 09 日 21:01:50: YdRawkln5F9XQ
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/e/fd922af65b1f939538587fef0f26fa9f
[ □経済関連 バブル ] / 2006年04月20日 23時20分29秒
    
故・石井紘基(いしいこうき)衆院議員のHPの中に、『「国民資産が紙屑になる日」本当の理由』というタイトルがある。開いて見ると中身は国会議事録だった。この中で石井紘基氏は、日本の国家予算について周到な調査を行ったうえで克明に述べている。
  
この議事録の中でおもしろいのは、石井氏が明確にする予算の数字に、当時の塩川国務大臣が当惑している様子がうかがえることだ。国家の予算を明らかにすることに何の不都合があるのだろうか。
  
故・石井紘基衆院議員が明確にした国家予算の内容を簡単に解説しておきたい。数字は平成14年度当時のものである。
   
日本の国家予算には、一般会計と特別会計がある。
われわれが普通、国家予算として知らされているのは「一般会計予算」だ。
これが、81兆円。
  
日本には、もうひとつ予算がある。
それが「特別会計予算」だ。
これが、なんと382兆円もある。
  
特別会計の中には、一般会計からの50兆円も含まれている。別個ではないのだ。また、特別会計は、かなりの重複分があるので、純計すると248兆円となる。さらに内部で移転するだけの会計が50兆円あるので、それを引くと200兆円になる。
  
たいへんややこしいが、日本の本当の国家予算というのは約200兆円ということだ。
   
日本の税収というのは、約40兆円しかない。
では、残りの160兆円はどこで賄われ、何に使われているのか。
 

○石井(紘)委員 
二百兆円、国税収入が税プラスその他でもって五十兆円になるかならないかというのに、二百兆円の予算を組まれているということは、これはすなわち国債の発行だとか、あるいは郵貯の資金二百五十五兆円、年金資金百四十兆円、あるいは簡保の資金百十兆円、その他の資金五十兆円というようなものを、投資とか融資に主として充てている。公共事業なんというのは、こういうものでもってかなり投資活動として行われているわけです。
つまり、日本の国家予算の大部分は、国民の財産を使っておこなわれる公共事業である、ということだ。毎年、160兆円も使うほどの公共事業が、はたして本当に必要なのだろうか。
   
故・石井紘基 衆院議員HP
http://www014.upp.so-net.ne.jp/ISHIIKOKI/

  

   
追記)
しかしこの200兆円というのもトリッキーな数字な気がする。
もちろん埋蔵金がどっかに隠されているということもあるが、そもそもカネを借りて返す部分は相殺してみるべきじゃないか?
 

  
一般会計92兆円をみると国債を44兆円発行して20兆円償還している。
だったら24兆円の借金増と捉えればいいのに。
すると一般会計72兆円。うち税収+その他収入で48兆円なんだから借金依存度は1/3というべきだろう。
92兆円のうち44兆円=約半分が借金だ!というのは明らかにミスリードだ。
単純な算数なのにどうして誰も突っ込み入れないの?
   
問題は特別会計のほうだ。
これは通常思い浮かべる行政サービス以外の「国家事業」の本体だ。財源は国債だ。
つまり官僚が130兆円を銀行から借りて勝手に「国家事業」を行っているのだ。
その借金のうち2010年に支払期限がくるのが20兆円。
それを新たにロールオーバーするというわけ。サラ金地獄みたい。
    
他方毎年消える国家の必要経費は70兆円なのだ。
なのに税収は40兆円で副業のもうけ10兆円を併せても収入が50兆円にしかならないので20兆円を借金するということ。
    
この二つの話を併せて総予算200兆円。新規国債40兆円と言っているわけ。
    
特別会計の中身がどれだけ国家合理性があるのかわからない。
しかし、これはニッポン株式会社の営利事業として会計監査を受けるべきだろう。
上述のようにそのために発生するマイナスは一般会計にツケを廻されてくるんだから。
逆に国家的合理性があるならどうして一般会計の支出のほうで扱わないのかね?(^_^)
  
で、一般会計だけに絞っても、税収40兆円はお役人の人件費で消えて、借金とアルバイトで稼いだ30兆円だけしか国民サービスに回ってこない計算になる!
国防費と公共事業で10兆円だから、それ以外の一般住民サービスは20兆円。国民1人あたり20万円にしかならないのだ!
   
ポイントは「社会保障費」と言った場合にそれに携わるお役人の人件費も含まれていることなのだ。
ゆめゆめ騙されぬように!
  
追記)
ちなみに国防費はざっくり5兆円と言ったが正確にはもっと安いことは知っての通り。グローバルスタンダードの半分、GDP比1%が目安だからね。
しかもよく知られたことだけど、うち人件費が2兆円。米軍思いやり予算が0.2兆円。「基地対策費」が0.5兆円。なんだかんだで装備費以外が6割を占める。
鉄砲や戦車や飛行機にたったの2兆円しかつかっていないのだ。
しかもその半分が維持管理費用。開発費なんて1500億円くらいしかないのだ。・゚・(ノД`)・゚・。
つうことは、日本の防衛産業は年間1兆円のお買い上げしか期待できない世界なんだね。
こりゃあ大変だ。早く武器禁輸を解除しないと・・・なんだけど今のままでの禁輸解除はそうはいっても高度な日本の軍事技術が東側(死語)に流れちゃうからアメリカさんに許してもらえないんだよなあ。ミンスじゃなおさらだ。
日本の軍事産業が無理矢理アメリカさんに共同開発にされたあげくパテントをガメられて自由に輸出できないのは、なにも米国の強欲ばかりじゃないんだ。そうでもしないとアホなニッポン政治家がシナや北鮮ややばいイスラム国家に媚び売ってしまいそうだからなんだよ。
したがって重武装自主独立(@宮台真司)を目指すなら一見裏腹の西側同盟関係の旗幟鮮明化が必要だというパラドクス。
単純バカの多い今のミンスでは独立回復が難しい理由がここにある。
そういう意味でいまの日本武装解除路線は米中の思惑が一致しているのだった。(^_^)