対称的に考える〜米帝への復讐

  
ところでなぜ欧州が反米で盛り上がるのかについて、ソエジーは「アメリカに酷い目に遭わされたからだ」と明言していた。
つまりヨーロッパは戦場にされ、戦後は半分共産国にされ、ロスチャイルド家の屋敷も焼かれ一族の人間も大量に死んだ。(WWIも含めてね)
1914〜1944は覇権交代の抗争期だったわけ。
その手先となったのがナチ&ソ連だったと。
   
でね。ソエジー的にはだからアメリカ怪しからん。
日本もアメリカに騙されて中国に嗾けられた、というんだけど。
確かにそれは本当なんだけど「アメリカの陰謀→日本調子に乗る→中国侵略→反省」という理解じゃ足りないんじゃないかと思うんだよ。
これだとナチの役割を日本が果たしたことになっちゃうけど、本当にそうか?
漏れは別宮先生・兵頭先生・阿羅先生のいうとおり、ドイツ〜中国国民党連合が東西で開戦したという認識。
つまりナチの役割は中国のナチ=国民党が果たしたのだと考えている。
日本人は国民党がファシズム政党だって認識が弱いよなあ。だから蒋総統なんじゃないかよ。
それが8.13の第二次上海事変による日中開戦だ。
で、走狗としてのナチは破滅し国民党は島流しにあったのだ。
そのあとを占拠したのがロシアとシナの共産党なわけ。
こうするとすげえ図式的にすっきり理解できる。
でヨーロッパ(ロスチャイルド神聖ローマ帝国)と日本(三井・大日本帝国)は被害者どうしなんだ。
でも、これは日本の右派は反米になるので躊躇するし、左派は日帝免罪になりかねないので無視する。
事実は事実として価値観抜きで認めろよ!話はそれからだ。
   
アメリカの共産党支援についてはソエジー自身書いているのに(訳しているのに)、日中戦争の開戦責任について、その後の馬鹿げた深入りぶりは別にしても、中国国民党の責任を言わないのは元サヨク特有の贖罪意識なのかな?いつかの講演でも蒋介石は「自分は騙された」と米国に嵌められた日中の不幸を嘆いたと紹介していたけど。。
 

次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた〈上〉技術・諜報篇

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次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた〈下〉謀略・金融篇

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むか〜し読んだ本
アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか

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以下未読
ウォーバーグ―ユダヤ財閥の興亡〈上〉

ウォーバーグ―ユダヤ財閥の興亡〈上〉

ウォーバーグ―ユダヤ財閥の興亡〈下〉

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追記)
そういえば、ときどき右派は毛沢東が言った「日本のお陰で政権が取れたのです」という発言を日帝侵略の免罪のために取り上げたりするけど、毛沢東自身がもともとコミンテルン経由で米帝戦略を知っていたとするなら、これは強烈な皮肉なんだ。それ理解しているか?お馬鹿な大日本帝国はまんまと嵌められたんだよと笑われているのだ。毛沢東周恩来も極めて狷介陰湿な質ですぐに理解できない皮肉を言っては陰で笑っていたというのはキッシンジャー秘録でもあきらかでしょう。あの言葉は恐縮する日本を慰めた大人の度量を示す言葉なんかじゃないんだって!
  
追記)
ついでに書けば、昨日の講演でソエジーは「中共は30年間米帝にお世話になってきたから、すぐには米帝を捨てられないのだ、それで2012年」とか言っていたけれど、漏れからすれば、マーシャルの中共支援からすれば改革開放後の30年のおつきあいじゃなくて建国60年の全部じゃないか。そもそも「建国大業」そのものが欺瞞なんだ。その意味で江沢民太子党路線は従米中国の嫡流である。だからそれをわかっているフランス留学組の訒小平胡錦涛人脈は米帝からの独立のためにも民主化を進めているのだ。中国もまた米帝の軛を脱しようともがいている。ならば、日本人としては、彼らと同盟して東アジアの民主化と対米自律を目指すべきだ。これこそ騙されたとはいえ先の戦争で数百万人を死傷させた日本の責任の取り方だろう。昭和天皇訒小平もこの図式を分かっていたと思う。だから1978年の訪日は極めて印象的な出来事なのだ。
ウヨク単純反中厨や贖罪意識で中共親米派に遠慮して民主化を言えないヘタレニッポンサヨクはさっさと逝ってくれ!
   
 
  ワルモノ=米帝の手先          イイモノ=中国民衆の味方
   
(ソエジーpptをまねしてみた(^_^))
 

昭和天皇は、訒小平の顔をみるなり、「わが国はお国に対して、数々の不都合なことをして、迷惑をかけ、心から遺憾に思います。ひとえに私の責任です。こうしたことは再びあってはならないが、過去のことは過去のこととして、これからの親交を続けていきましょう」
と謝罪の気持ちを込めて語りかけたという。瞬間、訒は立ち尽くしていた。一部始終をみていた入江相政侍従長[外部リンク]は、「訒小平さんはとたんに電気にかけられたようになって、言葉が出なかった。」と後に何人かに話している。