NHKにイライラ

 

 
朝なにげなくNHKを聴いていたらちばてつやさん達が南京で日本人の戦争体験の漫画展示をすることを特集していた。
あいかわらず「中国東北部満洲」という言い方をしているのも不快だったが、引き上げる日本人が襲撃されたことを「日本人に恨みを持つ中国人と進駐してきたソ連軍から略奪や暴行を受けました」と解説していたのを聴いてむかっとなった。襲撃された日本人に非があるような言い方じゃないか!だいたい特定できない襲撃者が恨みを持っていたとどうしてわかるんだ。ただの物取りや勝ちに乗じた犯罪者だったもしれないだろう。それをわざわざ中国人を刺激しないように余計な形容句をつける卑屈さがいやだ。
また気になったのは南京事件の「資料館で開催されました」と言っていたことだ。この施設は「南京大虐殺記念館」だ。資料館ではない。わざわざこんな言い方をしたのは日本国内の南京大虐殺否定論者達を刺激しないためだったのか?そのために固有名を隠した?なんなのそれ?
その後webで情報を集めてまたむかついた。
NHKの報道では「中国人に日本人も戦争で悲惨な体験をしたのだと理解して貰い反戦の思いを共有するために開催」みたいな作りになっていたが、新華社でははっきり「日本軍国主義の暴行を反省し侵略戦争の残忍さを非難する」ために開催したと言っているじゃないか。
あたりまえである。
まえまえから言っているが、共産主義国家では戦争そのものは否定しない。反侵略戦争は正義なのだ。日本人みたいにどっちが正義かという点を誤魔化して戦争自体が良くないです、なんてカマトトぶることはしないのだ。しかし意外にも赤旗の報道でも不明確だ。日本共産党も「戦争反対」ではない。戦争には2種類あって「侵略戦争」は反対だが「祖国防衛戦争」は賛成という整理なのだ。だから司馬遼太郎を批判して「日本の戦争を祖国防衛戦争として描いている、m9(^Д^)プギャー」となるのだ。もっとひどいのが中日新聞だ。「戦争の無意味さを伝える」って、日中戦争は中国にとっては反侵略解放戦争なんだから無意味どころか非常に有意味な戦争だったのだ。戦争が無意味だと宣伝するなら共産党が展示会を許すはずがないだろが。読売新聞はまだましだが、新華社報道のキモである日本軍国主義批判のくだりをすっとばしている。みんなみんな日中友好のためには日本と中国のウヨクを怒らせないために気を遣っているんですね。ウンザリ。
為念にいうと中国の歴史観では「残忍な日本軍国主義者が侵略戦争をはじめたが勇敢な中国人民がやっつけた。日本人民も被害者だ。これからは一緒になって日本軍国主義者をやっつけよう!」である。したがって日本軍国主義を批判する日本人民は大歓迎なのである。日本人の戦争体験を展示するなんて中国人は度量が広い!なんて思っているのはよほどのお人好しかバカである。
  
追記)
ところで朝日も産経も報道していない。なんで?(朝日は計画段階で報道していたけど)
またソ連侵略時に殺された日本人は18〜24万人と繰り返していたが、結局この人達は靖國に祀られているのだろうか?
満洲ではわずか数週間の侵略で沖縄の倍の民間人が殺された。
戦争反対、無防備都市とかいっているやつらはこれをどう考えるのだろう?
満洲は侵略してつくった傀儡国家だったからシカタナイとか言うのだろうか?
それはおかしい。
問題は傀儡だろうがなんだろうが、中立条約を結んだ国家を侵略して民間人を殺しまくった事実があるということだ。
ソ連による民間人大虐殺とシベリア抑留は絶対に忘れてはならない。
   

8月20日おはよう日本
特集
日本のマンガ家が描いた戦争体験
中国で開いた展示会の反応は
(なぜかwebに情報無し)

南京で戦争体験の漫画展
ちばてつや森田拳次氏ら
2009年8月16日(日)「しんぶん赤旗
  

(写真)展示会の実演会で描いた絵を掲げるちばてつやさん(右)ら日中の漫画家=15日、南京(山田俊英撮影)
  
 【南京=山田俊英】日本の著名漫画家が戦争体験を描いた展示会「日本の100人の漫画家が描いた8月15日」が15日、中国・南京市の南京大虐殺記念館で始まりました。ちばてつや森田拳次両氏をはじめとする日中の漫画家が出席して開幕式が行われ、日中不戦と平和を誓いました。
  
 南京は1937年に日本の侵略軍が市民を大量虐殺した地。そこで日本人の戦争体験の展示会が開かれたことについて、ちばさんは開会あいさつで「暗い歴史のある南京で開かれるとは思ってもみなかった」と中国側の決断に感謝を表明しました。中国アニメ協会の陳民沢副会長は「漫画を通じて世界平和に向けて一緒に努力しましょう」とあいさつしました。
   
 日本からの訪問者や南京市民ら約300人が参加し、サイン会に多くの人が列をつくりました。
  
 展示会には終戦を中国で迎えたちばさん、森田さんのほか、水木しげるさん、海老名香葉子さん、高倉健さんら100人以上の漫画家、作家、俳優らが160点余の漫画や色紙を寄せました。
   
 大学生の張晶晶さん(20)は、「祖父母は南京虐殺の生き残りで、亡くなるまで日本を嫌っていた。私は未来を見なければと思う。日本人も戦争でひどい目にあったことがわかってよかった」と感想を語りました。
  
 展示会は11月15日まで開かれます。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-16/2009081601_02_1.html

日本の漫画家ら南京で「8・15展」 戦争の無意味さ訴え
中日新聞 2009年8月16日 朝刊

 【南京(中国江蘇省)=小坂井文彦】日本の漫画家が自身の戦争体験を描いた漫画展「私の八月十五日展」が15日、3カ月間の予定で中国・南京の「南京大虐殺記念館」で始まった。玉音放送に泣き崩れる人や、空襲がやんで喜ぶ人、勝利を祝う中国人の姿など164作品を出展。北京・盧溝橋の抗日記念館での開催も計画中。

 ちばてつやさん(70)ら中国引き揚げの漫画家が中心となり、戦争の無意味さを伝えようと2000年から同展を始めた。日本国外での開催は初。ちばさんは開幕式後、「日本人も苦しんだと、中国の人に感じてもらえれば」と語った。開催は中国で昨年9月、戦争体験の漫画集「漫画家の終戦日の記憶」を出版したことがきっかけで決まった。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009081602000168.html

漫画家の「私の八月十五日展」中国で初開催
 
 中国・南京の「南京大虐殺記念館」で8月15日の終戦記念日から、日本の漫画家が自らの戦争体験を描いた漫画を展示する「私の八月十五日展」が開かれる。

 日本では2000年から各地で開催されているが、中国では初めてとなる。

 同展は、戦後、中国から引き揚げてきた漫画家の森田拳次さんらが「戦争の残酷さ、恐ろしさ」を伝えようと呼び掛け、ちばてつやさん、さいとう・たかをさん、松本零士さんら仲間の漫画家や作家など120人以上が賛同して始まった。

 旧満州の工場で、敗戦の玉音放送に泣き崩れる大人たちを見た記憶を描いた、ちばさんの「地獄の旅へ」など、終戦時の生活や体験などを主題とした漫画が、作者らの手紙を付けた「絵手紙」の形で展示されている。

 中国での開催は、日中の有識者がつくる「新日中友好21世紀委員会」で委員を務めた作家の石川好さんが記念館側と協議して実現した。同記念館で日本側の戦争体験がテーマのイベントを実施するのも初めてだ。

 同記念館は、犠牲者数などを巡って日中の歴史研究家らの間で論争が続く「南京事件」に関する展示を行っており、2007年には事件から70年を機に大幅拡張された。旧日本軍の残虐さを強調する展示内容に対し、日本政府が見直しを求めたこともある。

 石川さんは「漫画の力で、日本人の戦争体験を中国の人たちに理解してもらう機会になれば」と語る。3か月間の開催期間中に石川さん、森田さん、ちばさんらも訪中し、現地で記者会見する予定だ。

 今回の試みは、日本の政府関係者の間でも「日本人にも悲惨な戦争体験があったことが中国の国民に伝わることで、未来志向の日中関係を目指す議論のきっかけになるかもしれない」と注目されている。

(2009年8月12日14時53分 読売新聞)

日本の漫画家「私の八月十五日」展、南京虐殺記念館で開催
【社会ニュース】 【この記事に対するコメント】 Y! V 2009/08/12(水) 10:18

  11日付中国新聞社電によると、日本の人気漫画家らによる「私の八月十五日展」が15日、江蘇省の南京大屠殺遭難同胞紀念館(南京大虐殺記念館)で開催される。

  日本人の戦争体験を漫画絵と手紙の形式で著した作品を展示する。2008年末に中国語でも出版された作品を、南京大虐殺記念館で改めて展示する。同展など、漫画の手法を使い戦争体験の紹介を進めている「私の八月十五日会」(代表:森田拳次)は、「南京事件は、日中戦争の中でもとりわけ重大な事件として日中の歴史学界で論争を呼んでいる」とした上で、「その記念館で、日本人の戦争体験を漫画絵として始めて公開することになった」と説明した。

  漫画家の森田拳次さん、ちばてつやさん、俳優の高倉健さん、映画監督の山田洋次さん、作家・エッセイストの海老名香葉子さんらの作品を紹介する。同展は、約3カ月の長期開催を予定。森田拳次さん、ちばてつやさんらは13日に現地入りし、中国の漫画・アニメファンなどとの日中漫画交流会にも出席する。

  同展開催に伴う日本側訪中団の名誉団長は、作家で日中21世紀委員会で日本側委員を務める石川好氏。中国新聞社は同展を詳しく紹介し、石川氏による「1945年8月15日は日本の敗戦の日現代日本のトップレベルの漫画家の多くは、子供時代にこの日を経験した。そして、自らの身をもって日本の侵略戦争と日中両国民が受けた大きな災難を体験した」、「(同展の)作品は敗戦の日に、自らが経験し、見聞きしたできごとだ。戦争に反対し平和を求める心の声だ」などの言葉を伝えた。(編集担当:如月隼人)

日本百名漫画家办画展追忆“八.一五”
2009年08月16日 14:11:14  来源:新华社
  
由侵华日军南京大屠杀遇难同胞纪念馆、日本“我的八月十五日会”联合组办,反省日本侵略战争罪行的“日本百名漫画家笔下的八一五”漫画展,15日在南京开幕。
 
这是该展览第一次在日本以外的国家展出。展出的160多幅漫画作品均出自日本漫画家之手。这些漫画家多数出生在日本战败之前,对侵略战争留存着深刻的回忆,其中有很多漫画家年幼时曾随同父母居住在中国各地,并在当地获悉日本战败投降的消息。多年之后,他们以“我的八月十五日”为主题创作了一批漫画,抨击侵略战争的残忍,反省日本军国主义的暴行。
  
漫画展在侵华日军南京大屠杀遇难同胞纪念馆展出。中日两国漫画家还在同一张画纸上,以中日友好和世界和平为主题共同做画。许多中国的漫画爱好者也来到画展现场参观。
   
日本日中协会理事长白西绅一郎在接受记者采访时说,表现和平有小说,诗歌等多种形式,这次是以漫画的形式来传达战争与和平,这是非常有意义的事情。
   
新华社记者邓敏、顾烨南京报道。