- 作者: 家村和幸
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/09/18
- メディア: 文庫
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漏れは『プレジデント』でよくやっているような歴史上の人物や事件をビジネスに生かす特集というのが嫌いだ。
だいたい戦争を語れないやつが経営を語っても仕方ないし、戦史を金儲けのネタにしようという浅ましさがいやだ。
『プレジデント』なんていう誌名だってはっきり『社長になりたい人の総合誌』とでも謳えば良いじゃないか。
所詮雇われ人にすぎないサラリーマンが、武将や将軍を気取っても笑われるだけ。
というわけで、家村さんは本職の軍人さんだ。
本職の軍人さんが戦史を戦史として真相を考える本である。
ムックの時に立ち読みしていたが、文庫本が出たので買ってしまった。
やっぱり為になる。
どういうことかというと、いままで「通説」「逆説」と展開してきた有名な戦いを改めて点検している点だ。
まさに正反合ですね(笑)
・鎌倉武士は強かった
1回目の元寇は矢が尽きたので退却した。暴風雨は高麗軍の言い訳らしい。
2回目の元寇は2ヶ月以上も洋上に足止め喰っていたために台風にあった。
足止めされたのは日本軍が防衛線を敷いていた上に旺盛な戦闘力で自由に行動できなかったから。つまり日本軍は実力で撃退した。
・武田騎馬軍団は実在した。
昨今日本では騎馬戦闘などなくて下馬して戦ったという逆説が流布しているが、講談で語られるほどではないが実在した。
・日中戦争 これは漏れ的には通説通りな結論だな 作戦域の図が便利(あとで貼る)
・沖縄戦