嫌韓流4

マンガ嫌韓流 4 (晋遊舎ムック)

マンガ嫌韓流 4 (晋遊舎ムック)

  
山野車輪
悪い香具師じゃないらしい。
たが「ヘイト的」な視線に引っかかる。
それも自覚的じゃなくて無邪気にそうなのだ。
 

 
なんども書くように山野氏や桜井誠氏のような主張というのは欧米でも普通にある。
だが、彼らの主張は欧米の慎重で歴史的な言論に比べて、平板で図式的だ。
人間的な「溜め」や「深み」がない。
反対者を攻撃するにしたって、そこに深度というものがあるべきなんじゃないだろうか?
そういう点で山野氏や桜井らに危うさを感じる。
 
これは左右といった問題ではない。鶴見流にいえば「まっとう」か「まっとうじゃない」かの問題なのだ。
別の言葉でいえば、発言の内容ではなく、発言者の重みの問題だ。
平板な人権主義、平板な排外主義。
新世代サヨク・ウヨク(とでもいうか?)のこの傾向は糾弾せざるを得ない。
 
今度の本は、今までと違って日本国内のテーマだ。
利害関係者が桁違いに多くいる。訴訟やら嫌がらせやらされる危険は高いぞ。
そこで生じる摩擦が単なる消耗じゃなくて社会の人間理解の深化に繋がって欲しいが・・・
  
追記)
3までで累計90万部だそうだ。1000円だから売り上げ9億円。4で10億円はいくな。
印税10%として1億円、最高税率でも5000万円は残るか。
  
追記)
ところで山野氏は既にザイニチについては『在日の地図〜大韓棄民国物語』を書いているが絶版の様子(早ッ)
出版社が違うのでやり直したということかなあ。漏れは前作につけられたこのレビューに共感するよ。
山野氏は取材の課程でザイニチや韓国人と友達にならなかったのかな?
そうであればもっと別の書き方もあったと思うんだが。
ただ、漏れはこのレビュアーと違って、出版自体は良いことだと思う。
まず左右どちらの立場からでも問題の存在を知らせることが大事。そっから先はそれをたたき台にして議論してゆけばいい。
そういう意味で、触らぬ神に祟り無しを決め込んでザイニチのネガティブな側面を報道することを避けてきたマスゴミに対するアンチテーゼとして『嫌韓流』は意味があった。少なくともヘタレ人権マスゴミに批判される筋合いはない。
   
在日の地図 ~大韓棄民国物語

在日の地図 ~大韓棄民国物語

    

よく勉強しているようですが、マンガとして稚拙な上、作者の在日への視線が偏狭で、フェアでないような気がします。あまり楽しめませんでした。当初より在日を思わせる発言を繰り返すお局さまが在日の立場を擁護したあとで、ОLのひとりが資料に基づいた反論でやりこめるパターンが、白か黒かの二元論で難詰するようで馴染めませんでした。他のレヴューにあるような「在日を取り巻く状況がよくわかる」とかいった以前の問題のように思えます。あくまでも個人的な見方ですが。しかし、こういう批判的なレヴューはいきなり反発を喰らいそうですが、本書でも取り上げられているある地区と比較的身近に接していて、まぁ取立てこれといった交流はないのですが、それでもやはり本書には強い違和感を抱いてしまいます。作者がどういう意図や思想(そういった大げさなものはたぶんないのだと思います)の持ち主か分かりかねますが、こういう独善的で短絡的な思考をする、これからの世代が作者ひとりであることを強く願って止みません。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4877243054/ref=cm_cr_pr_hist_1?ie=UTF8&showViewpoints=0&filterBy=addOneStar

 
追記)
↓こりゃ完全にアウトだろ

昔は堕胎技術などなかったから女性は強姦されて妊娠してしまったら出産するしかなかった
だから強姦によって作られた子供には強姦も辞さない父親の粗暴な遺伝子が受け継がれている
強姦できないような心優しい朝鮮人若い女性の数が少なかったから子孫を残すことが難しかっただろう
善良な朝鮮人の遺伝子はそのような過酷な『強姦生存競争』によって淘汰されてしまったのではないだろうか…?
http://www.shinyusha.co.jp/kenkanryu/story.htm

これ「朝鮮人は遺伝的に強姦しやすい」というナチも真っ青の差別理論じゃないか。
これこそヘイトスピーチの典型であり、国際的に容認されることは100%あり得ない。
表現規制派に格好の口実を与えることになり迷惑きわまりない。
この書き方を修正できなかった晋遊舎ってアホですか?
   

◆第1話「在日韓国人の“日本侵略”」
在日の“日本乗っ取り”はすでに最終段階
◆第2話「強制連行神話の最期」
「特権」と「金」を引き出す詐欺の小道具

◆第3話「“朝鮮進駐軍”と日本戦後史」
日本中で暴れ回った“戦勝国民”朝鮮人の大罪

◆第4話「コリア・タウンと在日利権」
在日集落の現在と不法占拠問題

◆第5話「永遠に日本に居座る在日」
「特別永住資格」という「在日特権

◆第6話「暴かれた『在日特権』」
特権待遇を詐取する自称“聖なる被害者”

◆第7話「外国人参政権人権擁護法
日本を滅ぼす「政治介入」と「言論弾圧」の武器

◆第8話「“性犯罪大国”韓国」
“強姦民族”の起源と哀しき属国史

◆第9話「日本人が知らない世界の嫌韓流
“醜い韓国人”を蔓延らせた日本の罪と責任

◆第10話「在日全員送還への道」
「在日問題」の最終的解決とは

◆エピローグ「それでも友好を求めて」

◆特別編1「『織原城二』VS『嫌韓流』裁判」
法廷闘争全記録――地裁の巻

◆特別編2「『織原城二』VS『嫌韓流』裁判」
法廷闘争全記録――高裁の巻

ほか

  
「民団」の反論・・・になってない
でたっ!!「被害者の民族主義は綺麗な民族主義」論(笑)
これって生姜もモリスも認めているんだよねえ
 

<民論団論>日本の恥部「マンガ嫌韓流」 2009-05-13



匿名で憎悪する卑劣
劣等感の裏返し まざまざ

 「韓」を忌み嫌い中傷する『マンガ嫌韓流』の第4巻が発売された。帯によれば、シリーズ累計で90万部を突破したという。出版不況の中、書店にとってはありがたい数字であり、例の田母神もの(元航空自衛隊幕僚長の歴史認識発言)と並んで、多くの書店で目を引く場に陳列されている。

 シリーズ第1巻の後書きによれば、もともとインターネット上の匿名サイトの連載を単行本化したものだ。当初、数人の原作者と若手漫画家との共同執筆であろうとの指摘もあったが、最新巻には作者(?)の写真が掲載されている。それでも、インターネット匿名サイトの連載という性格はほとんど変わっていない。

 インターネットの登場以前、匿名の無責任な「殴り書き」と言えば、「便所の落書き」がその代表だった。社会的な差別や偏見を煽る過激な落書きは減っていた。数年前に某有名私大のトイレに部落差別の落書きをした者が特定され、退学になったニュースが目立つほどだった。何も便所使用のマナーが向上したわけではない。

 落書きによるカタルシス(日常生活のなかで抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること)の居場所が、便所からインターネットの匿名サイトに移動したということだ。

 『マンガ嫌韓流』シリーズの内容も、インターネットの匿名サイトに移った「殴り書き=落書き」以上の代物ではない。どのような意匠をほどこそうと、‐例えば、あとがきには「日韓友好」「差別反対」などの美辞も記されているが‐全編を通してそれに相応する箇所は一つもない。

 そもそも落書きなのだから、まともな反論の対象にもなり得ない。敢えて反論した書‐例えば「『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ」(朴一、姜誠他著/コモンズ社刊)‐などもあるが、反論が論理的かつ高尚すぎて噛み合わないほどだ。

落書きなのに売れ筋本とは

 不衛生な便所の落書きのようなものが、サラリーマンや学生で賑わう駅頭の書店で、売れ筋本として推奨され、堂々と置かれている。日本の恥部そのものと思えてならない。

 −−あと数年以内に在日韓国・朝鮮人内政干渉を可能にする「外国人参政権」と言論弾圧を合法化する「人権擁護法」を手に入れていよいよ「日本乗っ取り」の最終段階に突入する!

 これは最新巻の帯にある文句だ。作品で言いたいことは帯に集約される。特定の層の気を引こうとする惹句としても、限度を超えている。この種のものは順次過激化していくものだ。だが、ここでは内容ではなく、マンガ表現の問題だけを指摘する。

 第4巻の最終ページに「人々の描き方には特徴を誇張した表現が一部分含まれ、……(これは)漫画の重要な表現手段の一つ」とある。だが、日本の大手出版社で発行されている主要な作品では、このようなキャラクター設定はなされない。

 善人は善人らしく、悪人は悪人らしくという条件は前提だが、善悪の基準は大多数読者の共感を生むように、作者と編集者で検討し、決定する。著者の一方的で主観的な、特に悪意がこもった設定は絶対に避ける。だが、『嫌韓流』のキャラクターは、北朝鮮プロパガンダ看板の描写に酷似している。自分たちは逞しい美男美女であり、米帝国主義者は貧相な鬼のように描くそれだ。

 シリーズで一貫しているのは、「日本を批判し続ける隣国が目障りだ。半島出身者が日本国内を日本人と同様に闊歩するのは胸クソ悪い」という一点である。いわば、原初的な排外意識だ。

 波止場の哲学者と言われたエリック・ホッファーは自著『大衆運動』で、「自分が優秀であると主張する理由が薄弱になればなるほど、人はますます彼の属する国家、宗教、人種、あるいは真正な大義が、優秀きわまりないと主張する傾向がある」と述べ、「同じ憎しみをもつ人々と一体になるように、われわれを駆り立てるのは、主として非理性的な憎悪」だと指摘する。

負の連鎖切断加害者側から

 権力者が狭隘な愛国主義」「民族主義を鼓舞しようとするとき、原初的な排外主義が動員されやすい。この意識は世界のどの国、どの民族にも伏在している。しかし、植民地支配や侵略の歴史における加害側と被害側のそれは峻別される。なぜならば、加害者側のその意識が侵略の歴史を作り、被害者側のその意識を対抗軸として作らせたからだ。負の相互作用は加害者側から断ち切るべきである。

 「非理性的な憎悪」は御し難いが、問題は「90万部」、1巻につき30万部という数字にある。その種の「支持者」はこの間ほぼ、30万で推移していると見ていい。これが多いのか少ないのか。日本社会がまだまだ健全性を保っている証と考えたい。

学習塾講師(東京)
結城 重之

(2009.5.13 民団新聞)
http://www.mindan.org/shinbun/news_bk_view.php?page=1&subpage=210&corner=8