目撃証言「住民よ、自決するな」と隊長は厳命した(鴨野守、諸君!4月号)

   
なんだか不思議な話だ。こんな大事な証言が放置プレイ?官僚やジャーナリストって誰も現地調査していないの?この証言が信用できるなら決定的ジャン。それとサヨクはこの人の証言をどう評価するのかな?ウヨク反平和主義者に利用される嘘吐きってことなのか?ある人の証言を「信用できる」、別の人で「信用できない」と選別するなら、当然その基準が問題になる。恣意的に評価していると思われれれば、サヨクイデオロギー性が要点になってしまい、致命傷を負いかねない。サヨクは「体制のイデオロギーに抗して真実を告発した」というのが評価(もう貯金は少ないけど(^_^;))の根拠だったのだから。
   

「私もすでに七十八歳、しかも心臓に持病もある。私の命が絶える前に、真相を伝えたい。昨年、教科書問題で騒がれ、新聞・テレビからも取材があった。私が、『真実は一つ。梅澤隊長が解散命令を出して、村民を見殺しにしなかった。梅澤隊長のお陰で村民は生き延びることができた。これが真実だ』と語っても、誰も報道してくれない。本当のことを書いてくれる人たちを待っていた。真実はどこから掘り起こしても一つしかない。(中略)ある人に『隊長の自決命令などなかったよ』と言ったら、『あなたは反対派か』と言われた。僕は言い返してやったよ、『反対も賛成もない。僕は真実派だ』ってね」(p168-169)

   
でも、同じ記事中にあった著書の「改訂作業」。これ、あまりにもあからさまであって問題じゃないか?というか、そういうことをしているのはバレバレなんだから、中立だった市民も疑問を持つだろうし、ウヨクに攻撃材料を与えるだけだ。どういう成算があるんだろう?本当にただ単なる泥縄弥縫策であったら、サヨクの劣化腐敗が度し難いことになる。漏れはライバルあっての切磋琢磨だと思うので、日本にもレベルの高い左翼がいて欲しいと思っているのだが、本当にサヨクはそこまで馬鹿なんだろうか?
   
ところでそもそも『鉄の暴風』が書かれた経緯が、最近続けざまに読んだ米軍の思想洗脳の典型的パターンなので印象深かった。

その脱稿記の終わりに気になる記述がある。「沖縄戦記の刊行をタイムス社が承ったことは、あるいは、最適任者を得たものではあるまいかと思う。」(中略)曽根綾子氏は著書で、『鉄の暴風』が、米軍の渡嘉敷上陸の日を一日早く書いている点を指摘しているが、米国時間で記録された上陸日付が沖縄タイムス側に伝えられたと見れば、これも納得のいく話だ。(p175-176)

これ、考えてみれば沖縄戦からまだ3年後。復興などまったくおぼつかない焦土飢餓貧困状況下。独立する23年も前に書かれたんだよな。そんなときに敢えて資源の集中配分を受けて書かれたのだから、どこまで米軍の直接指導があったかはわからないが、その意向を大きく受けていると考えるのは当然だろう。つまり「日本軍=悪、米軍=善」を宣伝するための本なのだ。独立まで、本土でも地位を失いたくないマスコミ人がどんなに卑屈にGHQに媚びへつらっていたか。マスコミのステータスが高く直接軍政下で飢餓から自由の特権的職業に就いている「沖縄人ジャーナリスト」がどんな態度をとったのか、想像するにあまりある。もちろん、完全に思想転向して自分では良心に従って書いていたかもしれないけどね。
   
サヨク国際主義 国際化は良いことだ 在日朝鮮人問題 露払い 中国デフレ 格差社会批判 具体策 EU憲法否定 反グローバリズム ネタとベタ EU官僚 ロスチャイルド 中間層 民族主義 国家主義 ネイションステート