フォーラム日韓百年の考察

nyankosensee2006-01-08

   
「フォーラム日韓百年の考察」なるウヨク?の集会を見に行ってみた。
   
http://members.at.infoseek.co.jp/konrot/test/test01.html
   
主催者は、『嫌韓流実践ハンドブック』という本を書いた桜井誠という人。それに『韓国人につけるクスリ』という本を書いた中岡龍馬、『反日の構造』を書いた西村幸祐が参加する。(『嫌韓流』そのものを書いた山野車輪は不参加。)
代表的な嫌韓本の著者が集まるというので、嫌韓厨と言う連中はどんな連中なのかを見てみたいという動機で風邪をおしてわざわざ出かけたのだった。(アホ)
(ついでにネットでは虚構説がささやかれる中岡龍馬氏の実在を確かめたいというのもあった。)
   
開催場所は348名の綺麗なホールだったが、集客は主催者側を入れて100名というところ。空席が目立った。年齢構成は20代〜50代、男性85%女性15%というところか。思ったより若い男性が少ないのと、若い女性もいることが意外。
主催者側はみんなえらく礼儀正しい。不純な動機で立ち寄っただけの僕に対してもみな礼をするので恐縮。2ちゃんねらーというのは一般的には冷笑的な人達だが、彼らは生真面目。一昔前ならこういう人達は左翼運動に精を出したんだろうなあと慨嘆。
   
問題の中岡龍馬氏は30歳前後の真面目そうな青年。身長は180cmくらい?(舞台上ではサングラスで隠していたがその後控え室で素顔を確認。)西村幸祐氏は思った通り、体育会のうるさ型の先輩といった感じ。
西村氏は感情的にも韓国が嫌いなんだなという印象をうけたが、中岡氏は今時の屈託ない若者といった感じで、韓国についても感情的になるのでもなく、おもしろがっているようなのが新しく感じた。
   
中岡氏の面白かった発言。
「今の韓国の若者は身分意識なんてない。こだわるのは収入と学歴で、現実的。」
「南北統一については、みんな自分が負担を受けたくないから引退した後にしてほしいと思っている。」
   
続く第二部では「チャンネル桜」の「テレビ掲示板」という番組(があるらしい)の常連の五人が放談した。知らない人ばかりだったが、意外に?理性的。感情的嫌韓と思われることには非常に気を遣っているようだった。非常に勉強している、紳士的な印象を受けた。
   
この放談の前半で僕は退席したのだが、そこまでの話題で興味深かったのは「在日韓国朝鮮人が外国人のままいつまでも日本に滞在することは不自然。」という意見。彼らは、すでに居住する在日については永住権を与えるしかないが、これから生まれてくる世代については(欧米流に)成人に際して国籍選択をさせる方式をとることを提案していた。考えてみれば今のあり方が異常なのだが、在日問題の恒久的解消という観点を考えたことがなかったのに今更ながら気付かされた。将来的には在日韓国朝鮮人問題は普通の外国人居住者問題に融解してゆくのだろう。
   
若干苛つく発言もあったが、少なくとも彼らレベルの「嫌韓厨」は「アホなワカモノの噴き上がり」といった類型では語りにくいとおもた。(西村氏は微妙。)折角出かけたのだから、「格差の拡がる日本社会の不安を差別意識で解消しようとする排外主義者」という典型例を見てみたかったが残念。(ていうか、ほんとにいるのか?そんなやつ?)