- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 文庫
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太田述正や宮崎正弘によると村上春樹は中露でも人気で「日本文明」のソフトパワーを示すそうだ・・・しかし・・・そんなにすげえか?
僕は浪人時代に『風の歌を聴け!』を読んで以来のファンだが、結構ムラがあるよな、このひと。
私的には彼の最高傑作は『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』だと思うが、なんだかその頃からリピートモードに入っちゃった気がする。
『海辺のカフカ』も「お馴染みのキャラ」と「十八番のプロット」を繰り返した「村上朝日堂謹製」の謹呈品という感じだ。
思想的な新味が感じられない。
「文学・哲学談義」はプチ教養趣味の読者層にはうけるのかもしれないけど、浅い。うんちくマンガじゃあるまいし。
ついでに村上春樹お得意のエロシーンも、今回はずいぶんと地味。歳をとったせい?
敢えて新味といえば、「母親」が前面に出ているということくらいか。
ところでぶっちゃけ「佐伯さん」って碇ユイ≒綾波レイじゃないの?(爆)
村上春樹オタク説。