日本兵捕虜は何をしゃべったか

日本兵捕虜は何をしゃべったか (文春新書)

日本兵捕虜は何をしゃべったか (文春新書)

     
古典となるべき本。
従順で訓練された兵士は命令されないと自己のとるべき行動がわからない。
挙げ句、なんの考えもなく保身のために同胞を売り始める。
彼に思想はない。
彼は空気に同調していただけなのだ。
                                    
これは敗戦後の収容所という特殊状況だけの話ではない。
いまこの瞬間にも日本は未だ米国に占領されているではないか。
その巨大な収容所の中で捕虜たちはどう行動するのか?
この本はまさに現代の日本人を照射する鏡なのだ。