蘇我王朝と天武天皇

     

蘇我王朝と天武天皇

蘇我王朝と天武天皇

      
共産党系学者の王朝交替論者の本。共産党系の人は「実は天皇家は断絶してんだよ」とか「古代は朝鮮のほうが有力で文化を恵んでもらったんだよ」と言うことに密かな(品性下劣な?)喜びを持つ人が多いのでバイアスに注意しながら論理構成を確認しなければならない。
で、この石渡さんだが、蘇我氏天皇家だったという指摘におおっと思ったが、
(1)日本は朝鮮の植民地。宗主国百済or新羅
(2)その百済vs新羅のバトルが日本に反映したのが天智vs天武
という構図。
小林恵子のお仲間なんだろうか?1996年の割には古くさい。
というか、そもそも植民地だと言い切る根拠が小林恵子さん以上に根拠レスなのに大前提。普通の読者にはまずそこを証明してくれないと。。。
逆に日本書紀などによる日本に有利な?記述については「当時強力だった朝鮮から人質をとれるはずはない」とか一言の下に否定。だから〜根拠を示してよ〜!。・゚・(ノД`)・゚・。恣意的な取捨選択に苦痛を感じながらも読了したが、余ったピースが多すぎて残尿感。要するに石渡さんは天皇がきらいだということはよくわかりました。ψ( `∇´ )ψ