日本語と韓国語はよく似ている(か?)

NNAというのは中国情報が詳しい有料ビジネスニュースで結構つかえる。
その息抜きのなんと言うことも無い埋め草コラムなのに2ちゃんで晒されるて瞬殺w
生活実感を語っているだけで起源がどうこう言ってるわけじゃないのに〜
でも、2ちゃんの良いところは、そういう罵倒スレでも結構まともな学説やソースが紹介されるところ。
初学者が「韓国語って日本語に似ているなあ、やっぱり韓国から日本に移住してきたからなんだろう」などと勘違いするのを防止する意義はある。
  
韓国語の一般語彙は、「漢語」60%、固有語35%、外来語5%、と言われている。
しかし、ここでいう「漢語」の殆どは和製漢語のようだ。
漏れが韓国語に興味を持って勉強したときに役に立ったのは『漢字でおぼえるしっぽをつかむ韓国語』。(学習には『イモヅル式韓単語―漢字の熟語で覚える最短時間の韓国語単語』のほうが使いやすい)日常概念語のほとんどが日本と「共通」しているので便利だった。もっとも「共通」というのは配慮した言い方で、要するに日本語から移植された言葉なのだ。
そもそも前近代の庶民にとって近代概念語はほぼ空白だったし、教育も受けていなかったので、近代化に伴う語彙が殆ど日本製であるのは驚くに当たらない。所謂「やまとことば」は追放できても「日本語」を追放したら前近代まで戻ってしまうので無理なのだ。アホなサヨク日帝母語収奪!とかなんとかいうが、中国でも事情は同じなので、日韓併合が原因ではない。アジアで近代化に成功したのが日本だけだった、というだけの話である。
 

漢字でおぼえるしっぽをつかむ韓国語

漢字でおぼえるしっぽをつかむ韓国語

 
それでは前近代の両国語は似ていたか、といえば、それも怪しい。
 
文法は似ている。ただ似ているのは日韓二ヶ国語だけというわけではない。モンゴル語も「アルタイ語族」なので似ている。モンゴルのお相撲さんが日本語がうまい理由のひとつである。
問題は語彙に共通性が無いことで、仏教や儒教の漢語は当然共通しているが、日常語はまるで違う。これはスペイン語を勉強すればポルトガル語もイタリア語もなんとなくわかるのと対比的で、もともと日韓両国語は似ていない、ということになる。
発音がまるで似ていないのは指摘するまでも無い。
というわけで、歴史的には、日韓語は似ていない。しかし現代の実感レベルでは似ている。その理由は文法と、東アジアの近代語は日本語が起源となっているからだ。
 
追記)
ちなみに、この話を演繹すると、そもそも現代朝鮮語は古代のどの言語に似ているか、という問題に直面する。どうも日本語は高句麗語と類縁らしいのだが、朝鮮語高句麗語と程遠い。これは「東北工程」問題とも関連してくるが、韓国というのは基本的に新羅系統であって、高句麗とは縁遠いのである。まれにある女真人系統の語彙が入ったのは李朝以降だろう。また古代日本語を朝鮮語で解釈(といっても古代朝鮮語自体がわかっていないのだが)するというものも、現代朝鮮語で解釈できる言葉がある、程度の話で、言語支配や大量流入といった大きな影響を受けた痕跡は無い。ここからも日韓の古代関係が読み取れる。

韓国 2011年8月30日(火曜日)
テイクオフ:日本語と韓国語はよく似…[社会]
http://news.nna.jp/free/news/20110830krw001A.html
 日本語と韓国語はよく似ている。英語などと違い、主語や述語などの使い方も似ているし、語順を入れ替えても問題ない。文法に限らず、言い回しや表現まで似ているのを見ると、文字こそ違えど日本と韓国はやはり同じ文化圏なのだなと思わされる。これほど言語が似通っていると、日本語にない韓国語の表現を見かけると新鮮で面白い。
 
 最近、知り合いに子供の写真を見せてもらった。子供が驚くほどそっくりで、思わず「うり二つ!」と言ったのだが、横で韓国人の知り合いは「たい焼きだ!」と言っていた。聞くと、たい焼きの型が左右対称であることから、極めて似ている様子を「たい焼き」と表現するらしい。言われてみれば、二つに割られたウリより、二つのたい焼きが並んでいる方がどこかほほ笑ましい。
 
 大小並んだたい焼きを想像しながら、一人でこっそりほほ笑んだ。(芳)

「ヲタク」の観察が正確なら、そもそも現代韓国語で使われている漢字語語彙の約95%は韓国語読みされた和製漢字語だ。
そうした和製漢字語由来の語彙には目をつむったまま行われる韓国の「国語醇化」運動が、当初から様々な矛盾を抱え込みながら展開されて来たことは容易に推察できる。
http://blog.goo.ne.jp/yoshi1963jp/e/3096e7c19558ecba9573c61b626bb68a

5. 英国が11世紀初頭、北仏のノルマンディー公爵の征服を受けた時、来英したノルマン・フランス人は僅か約5000名ほどにすぎなかったといわれている。彼らはやがて英国を統治する大貴族となり、イギリスの統治機構の公的言語は、以後三百年に亙り中世フランス語となった。これが現代英語において、フランス語起源の単語が多く存在し、内容の高級な単語は全部フランス語起源のものである理由であって、日本語における漢語の位置によく対比される。但し、英語の仏語化は英国が一握りのフランス人騎士団によって軍事的に征服されたことに由来する。そのためか現在でも、英米人は、英語の中に仏語系の単語が多くなりすぎることを嫌う。英米人にとって、仏語系の単語に対しては一千年経ってもまだ征服者の言語に対する抵抗感が残っているのであろう。他方我が国は中国軍による征服を受けたわけではない。逆に日本人が全く自己の意志で自らの言語の音楽を、根底から変化させたのである。中国語の単語をぼつぼつと輸入または借用したのではなく、それを丸ごと日本語の中に取り込んで「消化」しようとした。関連する外国人の大量の来日という事態なしに、単に文献の輸入と限られた数の外国人知識人の渡来だけで、1つの国にこれだけの言語上の変化が起こったことは、世界史上で見てもかなり異様なことである。しかも、我が国では漢字、漢文の知識は貴族・僧侶に止まらず広く武士・町人、農民にも広まった。既に13世紀初頭には、平家物語のような和漢混交文の名作が国民的に愛唱されるに至っている。 西ヨーロッパ諸国の「文芸復興」は、古典ラテン語の再学習から始まったと言われるが、我が国におけるように、自国語そのものの中に外国の古典語を大量に導入し、自国語を、その音韻も含めて根底から変化させたという例は西欧にはない。
http://www.kiip.or.jp/avc/html/HiraizumiWataru/20100330.html

 御存知のように韓国語には、おびただしい量の日本由来の単語が入って使われています。でもそのことを知っている韓国人はまず普通にはいません。その中でも
 (1) いわゆる「日本漢語」(日本人が作った漢字の単語や、日本人が新たに定義した意味での漢字の単語)は、漢字を韓国の音読みみたいな読み方で読んで使っているので、元々が日本語ではないかと疑うきっかけがありません。
 (2) 日本語の大和言葉系の単語は、発音から日本語っぽいとすぐわかるので、「日本人が作ったことばは使わないようにしましょう」の運動がかなり浸透して来た結果、追放されて今はほとんどと言っていいくらい使われなくなっています。
 
 「日本人が作ったことばは使わないようにしましょう」とマスコミも日々ことば狩りをしていますし、学校教育でもそう教わります。でも、 (1)の日本漢語はかなり勉強した人でないと元が日本人が作ったことばだとわからないので、ごくたまに気付いた人が「○○という漢字のことばは実は日本人が作った単語なので使わないようにしましょう。」とやってますが、ごくごくたま〜にです。元から朝鮮半島にあった単語だと思って使ってます。
 「共和国」「大統領」「憲法」「民主主義」「放送局」「哲学」「光合成」「教科書」・・・・・・全部、日本由来の日本漢語ですがそれを知ってる韓国人は0.000001%くらいです。
 韓国語から日本漢語を無くしたら、ニュースのアナウンサーは30秒以上ニュースを読めないし、新聞は2行以上の記事を書く事が出来ません。(略)
 (2) の大和言葉系の単語がなぜすぐ日本語っぽいとわかるかと言うと、日本語の発音は必ず 子音+母音 の発音なので、そうではない韓国語の中では目立っちゃうからです。ですので音からすぐに区別が付きます。ですので「クルマ(車)」「リヤカー」「タマ(玉)」「サラ(皿)」などの多くの日本語由来の単語は追放運動の結果、既にほぼ追放された状態です。(略)
 (3) 和製英語はそのまま使われています。
  「パンプレッt(パンフレット)」とかいっぱいあります。「ピラ」という単語がよく問題になります。広告ビラ、宣伝ビラのビラです。マスコミが「ピラ」と使うと「日本語だから使っちゃいけないだろ!」という声が必ず起こりますが、「元がドイツ語だから大丈夫です。」の解説がまた必ず流されます。日本から入って来たことばでも元が非日本語の外国語ならOK、おとがめなし、です。