中国系米国人の所属疑惑。

移民が両国間の仲立ちをするっていいことなのかなあ?
だってそれってアイデンティティが定まらないってことだろ。
仲立ちって言っているあいだは、裏表でデュアルローヤリティの問題が常に残ってしまう。
 
中国韓国系と西欧系米国人の摩擦が激化しているという。
しかしそれは当然のことだ。
欧米人は東アジアのことをよく知らない。
しかし2つのことを知ればこれらの摩擦の構造を理解できるようになるだろう。
 
(1)中国韓国では人的ネットワークがすべてだということ。
   これがコミュニティ軽視や、中共との人的つながり疑惑に繋がる。
(2)中国韓国では儒教に基づく差別システムが健在だということ。
   「儒教」というのは巨大な差別思想だ。カースト制といっても差し支えない。
   ただその階級は学歴によって移動できる。この結果、異常な教育熱が生まれる。
 
図らずも中国系米国人が主張したように、教育が階級選別制度だとしたら、ルールはシンプルでなくてはならない。
むかしは「四書五経」オンリーだった。
人格とかボランティアとか、定量的に測定できないものはやめてくれということw
 
・・・もちろんそんなアホな主張が通るはずも無く嫌悪に変わってゆくだろう。
 

儒教ルサンチマンの宗教 (平凡社新書 (007))

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2011年6月14日(火)
とかく話題の中心になり始めた中国系アメリカ人
駐中国大使も出せば、教育論争も巻き起こす
高濱
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110609/220637/
(略)
 中国人は130年前、貧困から逃れるために太平洋を渡り、北米大陸にたどり着いた。金鉱堀りや鉄道敷設で労働力としての職を得て、米国での居場所を確保した。しかし、それもつかの間。1882年に「中国人排斥法」が成立し、彼らは在住を拒否された。さらに、サンフランシスコ湾に浮かぶ小島、エンジェルアイランドの不法入国者収容所にぶち込まれた。その数、延べ17万5000人。
 その後の紆余曲折を経て、現在アメリカ国籍を持つ中国系は、台湾系、大陸中国系、香港系など出自は様々だが354万人に達する。
(略)
 中国系アメリカ人は中国との関係について、常に疑念を持たれる。というのも、米連邦捜査局(FBI)が中国系アメリカ人をスパイとして逮捕・起訴する件数が年々増えているからだ。スパイ事件の容疑者を人種別に見ると、中国系が一番多い。

 中国人のスパイ活動を監視してきたFBI捜査官のI・C・スミス氏は、米中経済安全保障検討委員会が2009年4月に開いた公聴会で「冷戦終了後、大規模なスパイ活動をやっているのは中国だ。特に米中央情報局(CIA)やFBIの中枢に入り込み、機密情報を盗み出すケースが目立っている」と証言している。
(略)
 チャアさんは2人の娘を小さいころから「中国流」で厳しくしつけた。宿題や予習復習をするのはむろんのこと。ピアノ、バイオリンのレッスンなど、毎日びっしりの日程をこなすように押し付けた。友達とは遊ばせない。学校の行事への参加は必要最小限にしぼる。体操以外の全科目で、クラスのトップになることを強いた。厳しいスパルタ教育を施した。
 その結果、長女は、カーネギーホールで行われたピアノコンテストにおいて、最年少で金賞を受賞。学業も優れていて、すんなりとハーバード大学に入学した。次女も目下、ハイスクールでトップの座にいる。
 このチュアさんに対して、白人の母親たちから反論が殺到した。
(略)
 確かにここ20年、アイビーリーグ校をはじめとする全米名門校「ベスト50」において、中国系などアジア系学生の割合が20%前後に達している。全人口におけるアジア系アメリカ人の比率は5%、中国系は1.2%にすぎない。一部から「ある程度スクリーンニングしないと、中国系、韓国系はもっと増えるだろう」(某名門大学の白人教授)といった声が聞こえてくる。
(略)
 「最高学府はあくまでも学問の場。政治家や社会活動家を育てる場ではない。大学に入るのになぜピアノが弾けなければいけないのか? なぜボランティア活動をしなければならないのか? これらを入学の基準にするのは、あくまでも口実だ。実際は、人種差別以外の何物でもない。学業成績の良い子供がアメリカの最高学府で学ぶ、これこそ建学の精神なはずだ。今こそアジア系は組織力を強めて、この不正に立ち向かうべきだ」
 中国系アメリカ人は、その活躍の場を広げている。在北京大使、閣僚ポストや連邦下院議員、主要都市の市長(サンフランシスコやオークランド)の座に着き始めた。
 そしてアメリカの教育や育児にまで堂々と口を挟み出した。内部から白人国家・アメリカに刺激を与え、学力格差がますます広がるアメリカの教育現場、家庭教育のあり方に一石を投じ始めた中国系アメリカ人。
(略)

追記)
そういえば大東亜戦争に際して東条英機は、日系米人は国籍国に忠誠を尽くすのが当然、と言い切った。
漏れはそれだけは評価している。