いいだもも氏死去

作家、評論家のいいだももさん死去=「ベ平連」などに関わる
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201104/2011040200158
 「マルクス主義の再生」を唱え、1960年代の学生運動に大きな影響を与えた作家で評論家のいいだもも(本名飯田桃=いいだ・もも)さんが3月31日午後3時37分、老衰のため神奈川県藤沢市の病院で死去した。85歳だった。東京都出身。葬儀は近親者のみで行い、後日しのぶ会を開く。喪主は妻玲子(れいこ)さん。
 いいださんは東大法学部卒。日本銀行に入ったが結核のため退職、その後日本共産党に入党。新日本文学会の活動に参加し、長編第一作「斥候(ものみ)よ夜はなお長きや」を発表、注目される。その一方で患者団体や農民運動の組織化に力を注いだ。
 65年、綱領論争をめぐって共産党を離れ、68年に共産主義労働者党を結成。2年間同党の書記長を務める一方、ベトナム戦争に反対する市民運動ベ平連」などでも積極的に活動した。 
 その後も自称「しろうと」の立場から、政治、経済、国際問題、文化と多様な分野の論考・執筆を手掛ける一方、地域や社会政治など幅広い問題に対しても積極的な活動を続けた。
 著書に小説「アメリカの英雄」「神の鼻の黒い穴」、評論「なぜ天皇制か」「ポスト・モダン思想の解読」など。(2011/04/02-10:44)<<