中国は原発大国になるのか?
まず基本的な認識として、米国も中国も産炭国で石炭火力発電が基本なのだ。
中国など総発電能力の3%しか原子力に頼っていない。
だから現時点ではフクシマはヒトゴト。
そして3マイル島のとき同様、よほどの対策を採らないと日本の原子力産業はおしまい。
事業を中国に売却することになると思う。
中国の国防上の最大課題はエネルギー自給。
そもそもチェルノブイリの後でもエネルギー不足の東欧諸国は危険な原子炉を止められなかった。
それを思えば中国で原子力推進が停滞するとは思えない。
ただし10年後20年後も共産党独裁なのかは疑問だが。
追記)
というか、運転員がいい加減で事故起こしてもメーカーが糾弾されるよね。
そんな危険なものを中国初め新興国=後進国に売りまくろうっていうのも怖いものがある。
そのリスクを東芝日立三菱はどう捉えているんだろう。
そういう意味でフクシマでメーカー責任がどこまで認定されるか注目。
2011年3月30日(水)
ならば、中国の原発は安全なのか
「原発大国、原発技術輸出国になるかもよ」
福島香織
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110328/219179/
(略)
欧米の原発技術先進国が今回の福島原発の事故で、自国の原発政策に対し、どう舵を切るかはまだ不明だが、いずれの国も原発反対派の声が強くなるのは間違いないだろう。民主主義国のさだめとしては、新たな原発建設に歯止めがかかるのは致し方ないだろうし、それが国際競争力に陰りを与えることにもなるだろう。そこで、世論の反対をさほど気にせずに国家プロジェクトを推進することができる中国が、原発建設大国として国際市場に進出してくる可能性は低くない。
(略)
しかし正直に言えば、私自身が見てきた中国という国、中国人という人たちに、そういう極めて複雑で周到に周到を重ねなければ安全が維持できないような機械を作り、運営できる注意深さや責任感が備わっているか、といえば、疑問符を付けざるを得ないのだ。
(略)