原子力的日光

 
記事自体はぬるいけど『原子力的日光』という言葉を出しただけで意義あるものだ。
そう原爆による脅迫で「日本国憲法」は押し付けられたのである。
これは賛成反対に関係しない客観的事実である。
この事実から目を逸らした護憲論改憲論はいずれも無意味である。

2011年3月30日(水)
原発と推進派、二項対立が生んだ巨大リスク
ジャーナリズム、調停役として機能せず
武田徹
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110328/219175/?rt=nocnt
(略)
 日本の戦後憲法草案が作成される過程でGHQの関与があったことは周知の事実だ。旧体制への未練があってなかなか革新的な新憲法を作れずにいる日本側憲法起草委員たちの会議会場に現れたGHQのホイットニー准将は、いわゆるマッカーサー草案を彼らに示し、しばらく部屋の外に退いて日本側に検討の時間を与えた。

 15分後に部屋に戻ったホイットニー准将は芝居がかった口調で述べたという。「原子力的な日光の中で陽なたぼっこをしていましたよ(原語ではWe've just been basking in the warmth of the atomic sunshine.)」

 原子力的日光とはこの時点でアメリカだけが封印を解いた核エネルギーの光だ。ホイットニーは唯一の原爆所有国の圧倒的な存在感をもって日本側にマッカーサー憲法草案の受諾を求めた。
(略)