仕事は同じでも雇用責任を負いたくない。
そこでまず出入り業者からの派遣の形をとる。
その業者はペーパー派遣会社をでっち上げ雇用責任をトバす。
そのうえでクビにしたい派遣は遠隔地への斡旋を通じて自発的退職に追い込む、と。
みごとな搾取構造ですねw
とりあげた事例がカルフールであるところを深読みしたくもなるが、「雇用責任トバシ」は当然禁止されるべきだよな。

2011年2月15日(火)
カルフール女性店員の復職かけた戦い
理不尽な「派遣切り」の横行に、声を上げ始めた労働者
財新メディア
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110214/218422/
(略)
 一審判決を受けた盛玉は10年末に控訴し、カルフールと派遣会社が共謀して法律の抜け道を利用し、労働者の権利を侵害していると改めて訴えた。同時に、自分とカルフールとの間の事実上の雇用関係を認め、雇用契約の履行を継続するよう求めている。
 
 盛玉が雇用契約を結んだのは確かに南方人才だが、カルフールの買い物客には正社員も派遣店員も見分けがつかない。また労務管理上も、派遣店員たちはカルフール管理職の指示の下、カルフールの利益のために働いている。二審の審理ではこれらを理由に、盛玉の事実上の雇用者がカルフールであることを強調している。
 
 「全ての派遣店員の働く権利が、この訴訟にかかっている」と白羽は話す。盛玉の1年以上にわたる孤軍奮闘が、全国のスーパーに蔓延する「偽装雇用」の理不尽を暴きつつあるのだ。
 
 白羽らの調査によれば、北京の大手スーパーで働く派遣店員の95%以上が女性であり、農村出身の出稼ぎ労働者が大半を占めている。また、派遣店員の社会保険料を派遣会社が納めていなかったり、残業代なしで長時間労働やきつい肉体労働に従事させている例も少なくなかった。派遣店員はいつも解雇におびえているため、違法な要求にも従わざるを得ないのだ。
(略)
(家楽福“隠蔽用工”探秘 「新世紀」2011年1月17日 ©財新傳媒)