北朝鮮軍が砲撃に踏み切った真の理由は石油の払底

それにしても北鮮軍の帽子は変だ(笑)
妙にでっかくてオヤジが被っているとトッチャン坊やに見える。
このショボいおっさんが軍部を握っているそうだ。へぇ。
 


2010年12月1日(水)
北朝鮮軍が砲撃に踏み切った真の理由は石油の払底
米韓軍は北朝鮮軍の崩壊を狙う
重村智計
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101129/217325/?P=1
(略)
米韓軍の常識:北朝鮮軍が使える石油はわずか30万トン
(略) 
 北朝鮮の軍は、年間わずか30万トンの石油しか使用できない。これがいかに少ない数量かは、石油を扱ったことのない人には実感できないかもしれない。例えば、成田空港で1年間に使用するジェット燃料の量は、380万トンである。日本の自衛隊が、1年間に使用する石油は150万トンである。また、日本の都道府県で石油消費量の最も少ない自治体でも200万トン弱である。北朝鮮の石油確保量は、最大で年間80万トン程度だ。
 
 こうして見ると、北朝鮮軍が保有する石油が、いかに少ないかを理解できるだろう。これは、ウソではなく本当なのだ。どうして分かるのか? 北朝鮮が中国から輸入する年間の原油量は、約50万トンである。これは、事実上中国の援助である。本当は代金を払う約束だが、払えないので支払いが遅れている。中国は、北朝鮮が市場価格で代金を支払わないと、これ以上の量は供給しない。
 
 中国の大慶油田で採れた50万トンの原油から、軍事用の石油はどのくらい生産できるのか? わずか30%である。つまり、ガソリンや軽油、ジェット燃料など、軍用に使える石油製品は15万トンしか生産できないのだ。この他に、ロシアから20万トン前後の石油を輸入している。外貨が無いから、これ以上は買えない。つまり、北朝鮮軍が使える石油は年間30万トン程度にすぎないのだ。備蓄もあるが、100万トン程度と言われる。備蓄施設は、小規模だ。
(略)

追記)
30万トンがいかに少ないかを考えてみる。
日本ではエネルギー構成が多様化しているし輸出産業用もあるので単純比較できないが試みに計算すると。
日本の原油輸入量は約2億2千万kl/年≒2億トン/年≒55万トン/日
なんと半日で消費する量だったw
自衛隊は平時で125万kl/年≒110万トンを消費するらしい。
戦時となれば300万トンレベルは使うだろうなあ。
すると北朝鮮はがんばってその10分の1ということになる。
奴隷人民は食うや食わずで酷使できても機械はそうはいかないから燃料は戦力の上限を規定する。
これに更に装備性能比をかければ正規戦での戦力比は20分の1くらいか。
自衛隊は北鮮軍の20倍強い〜!てイメージか。
因みに日中戦争での兵員消耗比は10倍くらいだった。
 

 

原油高 訓練は軒並み削減
燃料不足 さらに厳しく
暖房時間半減など 生活環境へも影響大
朝雲新聞08年10月16日)
http://www.asagumo-news.com/news.html
 
 原油価格の高騰で防衛省は20年度補正予算案に油購入費121億円を追加要求しているが、原油価格の先行き不透明な値動きから早くも予算不足に追い込まれる可能性が出てきた。今年4月から8月末までの調達実績では60万キロリットルの購入に当初予算989億円のうち709億円を支出、年間必要量125万キロリットルの半分以下しか調達できなかった。このため防衛省は北村副大臣を議長とする燃料価格高騰対策会議を設置して対応を協議しているが、節約にも限度があり、担当部署では「2次補正で追加要求は必至」(需品室)という厳しい状況になっている。
(略)

余計なことも調べてみた。

開戦時の備蓄石油量は900万トン前後です(海軍の主張は970万トン・企画院の試算では840万トン)

戦艦大和の燃料タンク:6300t≒7000kl(満杯)
戦艦大和の燃費   :1NM/kl
戦艦大和の航続距離 :7000NM≒13000km
全速だと燃費は相当悪くなるけど、満タンで巡航ならハワイ往復できたんだな。
沖縄特攻では4000kl積んだというから4000NM、830NMの那覇には全速航行でも十分往復可能だった。

【便利】世界都市間距離計算
http://www.indo.com/distance/
Distance between Tokyo, Japan and Okinawa, Japan, as the crow flies:
956 miles (1539 km) (831 nautical miles)
Distance between Tokyo, Japan and Honolulu, Hawaii, United States, as the crow flies:
3862 miles (6216 km) (3356 nautical miles)
Distance between Tokyo, Japan and Los Angeles, City of, California, United States, as the crow flies:
5478 miles (8815 km) (4760 nautical miles)