V2G、V2Hの未来:電気自動車を家庭の蓄電池として使え

 
まったく同感な記事。
 
日本人はあんまり自動車乗らない。
地方では必須だけどそれでもたいした距離は乗らない。
乗ったとしても最高性能で走ったりしない。
もったいない。
それなら蓄電池と併用すればいいじゃん。
 
米国では家庭用電池がブームだ。(話題先行だけど)
米国人は自動車に乗りまくるからいいけど日本人が家庭用電池と自動車を両方揃えるのはあほらしい。
環境負荷の高い「自動車」という馬鹿でかい家電を有効活用できる。
当然電力価格の安い時間帯に充電して高い時間帯に利用するだろうから電力需要が平準化されて発電所も助かる。
みんなハッピーだ。
 

2010年11月26日(金)
V2G、V2Hの未来:電気自動車を家庭の蓄電池として使え
日本の乗用車は95%以上“お休み”している
宮田秀明
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20101124/217248/?P=1
(略)
 日本の家庭が利用している乗用車の稼働率は極めて低い。年間1万キロを走行すると多い方だが、それでも1日平均30キロにしかすぎない。高度なエネルギー機関であるガソリンエンジンは、年間400時間くらいしか動いていない。95%以上の時間はお休みしているのだ。船や航空機のエンジンなら年間3000〜5000時間かそれ以上稼働するのが普通だ。しかも、船のエンジンは、最高出力の80%に相当する馬力を長時間連続して出しているのに、車のエンジンは平均すると10〜20%の馬力しか使っていない。

 ガソリン車のエンジンは全く非効率にしか使われていないわけだ。その原因の一つは、エネルギー効率の低さにある。乗用車の熱効率は、電力会社の発電所のそれの3分の1以下でしかないし、そもそも乗用車のエンジンを他の用途に使おうという発想がない。だから高度なエネルギー機関が一生のほとんどの時間停止したままにならざるを得ないのだ。

電気自動車が搭載する蓄電池は、スマートハウスの蓄電池としても利用できる

 ところが家庭が利用する乗用車が電気自動車になれば、話は根本的に変わる。いつでも何にでも使える電気エネルギーが車庫に置かれた車にためてあるのである。しかもその電気貯蔵量は、一家の1日の電気消費量と同等か、もっと大きい。この電気を使わないのはもったいないのではないか。これがV2G、V2Hの発想である。

 私たちが進めているスマートハウスの研究で、こんな結果が出た。3キロワットの太陽電池と20キロワット時の蓄電池を上手に経営すれば、オール電化で毎日20キロワット時と多めの電力を消費している家でも、電気料金をほぼ半減できる。実験に利用した家では年間9万円くらいの利得があった。

 この20キロワット時の二次電池を24キロワット時の電池を持つ日産「リーフ」に置き換えて考えたらどうだろうか。きっと「リーフ」のような電気自動車を個人が購入すると、24キロワット時の電気を車に過剰在庫していることに違和感を覚えるようになるだろう。
(略)