官能小説の奥義

官能小説の奥義 (集英社新書)

官能小説の奥義 (集英社新書)

   
永田守弘さんというのは1933年生まれなんだな。ヒトラーが政権をとった年だ。76歳ですよ。
藤木TDCなんて1962年うまれなのに『アダルトビデオ革命史』を書くのにもう歳がいったので躊躇したとか言っているのに。ψ( `∇´ )ψ
 
最初に官能小説の歴史が軽く触れられている。
性的な文学自体は古代から書かれているのはしってのとおり。
近代出版業が始まってからもその最初からエロはあったらしい。
しかしいわゆる文学から分離したいちジャンルを形成したのはそんなに古いものではないらしい。
この辺はアダルトビデオとも符合するね。
やっぱこの数十年が性表現の革命期だったんだな。
 

 1947 田村泰次郎肉体の門
 1948 永井荷風四畳半襖の下張』⇒摘発
 1950 DHロレンス『チャタレイ夫人の恋人』⇒裁判
 1960 団鬼六花と蛇
      川上宗薫・宇野鴻一郎・冨島健夫(初期御三家)
      豊田行二(サラリーマン向け)
 1975 館淳一『凶獣は闇を撃つ』
 1978 丸茂ジュン・岡江多紀・中村嘉子(女性作家)
 1985 フランス書院文庫マドンナメイト文庫

活字による官能表現が、ほとんど解禁になるのは1980年代になってからである。[p22]

 
しかしこの後は、性器や性行為の表現のバリエーションを概観するのみ。
さすがに油が抜けている(笑)
正直買うだけの価値のない本であった。
 
というか、今の性欲盛んなワカモノはまず動画にゆくだろうし、活字の前に漫画だろう。そして中間にエロゲームがある。
わざわざ官能小説読むのかなあ?
もし読むとしても、いわゆる美少女文庫なる、ライトノベルの官能版が入り口だろう。
その辺にまったく配視していないけど、76歳には無理だよね〜