世界のなかの日清韓関係史-交隣と属国、自主と独立 (講談社選書メチエ)
- 作者: 岡本隆司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: 単行本
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学術的な抑制を利かせながらも平易でなかなかいい本。
著者も書いているが、この分野って政治的バイアスがかかったクズ本が多いんだよね。とくに最近は。
こういうふうに糾弾するでも阿るでもなく淡々と(欧米人にも理解できる仕方で)俯瞰してくれるのは助かる。
1904年 2月10日、日露戦争勃発。
1904年 2月23日、日刊議定書調印。
(略)
1905年10月16日、ポーツマス条約公布。
1905年11月17日、第二次日韓協約調印。
(略)
かくて朝鮮あるいは韓国の自主独立は、長くとって十年、短く数えれば、五年しか持続しなかった。そして朝鮮半島を一体とする自主は、じつはそれ以来、いまなお実現していない。それが厳然たる歴史事実である。
[p191]