中国の2大派閥

           
ほんとうはすげえ複雑らしいんだけど漏れ的理解で割り切る。(キッパリ)
           
中国には2大派閥がある。
戦前から続く買弁資本家の系譜。共産党人脈の独立派の系譜。
前者は上海閥(いまの親玉は江沢民)、後者は党人閥(もちろん親玉は胡錦濤)。(とでもいうのか?そんな言葉はないけど)
    
で、問題は前者のタニマチははっきりしている(ロックフェラー・サスーン財閥などなど)のにくらべて、党人閥はどっから支援されているのかつーことなんだが、どうも華僑ネットワークらしい。今後の中国利権を巡って、英米と華僑が大きくは争っている状態みたいだ。だから日本をどっちが引き入れるかが問題になる。胡錦濤の日本への厚遇はこれで説明がつく。でもって、安部というのも実は東アジアネットワークの駒だから胡錦濤とは利害が一致する。英米が安部をつぶしにかかったのも、究極的には日中連帯反英米が透けて見えたからだと思う。ここがサヨクはわかっていない。
        
だいたい田中角栄以来、反日などまったく問題になっていなかった中国で、煽ったのは江沢民時代(1993〜2003)だ。改革開放進む中、利権を英米に独占させたかったからね。だけどそれじゃあ清朝と同じ轍を踏む惧れあると心配する愛国派の胡錦濤は日本を引き込みたいのだ。北京党人脈と華僑と日本が組めば「新大東亜共栄圏(中華版?、東アジア共同体?)」のできあがり。英米帝国主義列強から地域覇権を取り戻せる。だから安部は反中ナショナリストではないのだ。日本独立派で、かつ、親中派なのだ。サヨクはこれがわかっていない。
                    
アメリカにもふたつのアメリカがあるのと同様に、中国にもふたつの中国があるのだ。銘記せよ。
          
追記)ところで以前副島隆彦さんが、安部の選挙資金がシンガポールの華僑経由で調達されていると言っていた。真偽は不明だが、ありそうなことだ。