歴史反省ブーム?

奴隷制に初の「遺憾の意」 米バージニア州議会が決議

 19世紀まで奴隷制の中心だった米南部バージニア州議会は27日までに、奴隷制に対して「深い遺憾の意」を表す決議を全会一致で可決した。米紙USAトゥデーは、同様の決議が州議会レベルで可決されたのは初めてとしている。

 今年は英国が北米大陸に、最初の永続的植民地を建設して400年に当たる。これを機に、各地で奴隷制を「反省」する動きが広がっている。

 AP通信によると、決議はバージニア州の上下両院で可決された。決議は奴隷制について「最も恐るべき人権侵害」とし、その廃止後も「偏見や無理解によって組織的な差別や隔離が行われた」と指摘した。

 一方で、明確な「謝罪」は子孫への賠償につながる可能性があるとの反対で盛り込まれなかった。決議は米先住民族(インディアン)への「搾取」にも遺憾の意を表明した。(共同)

(2007/02/27 18:12)

URL:http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070227/usa070227002.htm